内部に網状影を伴う、"太い"reversed halo signはOPよりも侵襲性真菌感染症を疑わせる

侵襲性肺アスペルギルス症がhalo signだけでなくreversed halo signを
伴うことがあるため、内外のコンソリデーション濃度の差というのが
侵襲性真菌症を疑うひとつの情報になることは
呼吸器内科医にとって重要な知識である。
ただ、reversed halo signはCOPにおいても観察される所見であるため
これらを画像上区別する方法についてはこの論文は重要な知見となるだろう。

Edson Marchiori, et al.
Reversed Halo Sign in Invasive Fungal Infections: Criteria for Differentiation from Organizing Pneumonia
CHEST, Published online before print April 26, 2012


背景:
 このスタディの目的は、CTにおいてreversed halo sign (RHS)が
 OPよりも侵襲性真菌感染症invasive fungal infections (IFI)を示唆する
 所見を同定するためにおこなわれた。

方法:
 われわれはレトロスペクティブにCTにおいてRHSがみられたIFI患者あるいは
 OP患者を登録した。このスタディには15人のproven or probable IFI患者
 (8人が男性、7人が女性)、および25人の生検確定のOP患者(13人が女性、
 12人が男性)を登録した。CTは2人の放射線科医によって個別に評価された。

結果:
 IFI患者において、RHS内部に網状影が93%にみられた(14/15)。
 しかしながらOP患者ではこれは認められなかった。コンソリデーションの
 縁の最大肥厚はIFIにおいて2.04 ±0.85 cm であり、OPにおいて
 0.50 ± 0.22 cmであった。胸水はIFIにおいて73% (11/15)にみられたが
 OPではみられなかった。線状影は両群ともに観察された。
 RHSの病変数についても差はみられなかった。

結論:
 RHS内部に網状影がみられ、コンソリデーションの縁どりが1cmより肥厚して
 胸水がみられるような場合は、OPよりもIFIが疑わしい。

by otowelt | 2012-04-30 11:42 | びまん性肺疾患

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