国際的に結核治療の知識は不足

日本でもたまに不適切なレジメンでスタートして
紹介してこられる先生もおられるが、
海外に至っては保健所指導などの介入も乏しいため
不適切治療は氾濫していることだろう。

Marieke J. van der Werf, et al.
Knowledge of tuberculosis-treatment prescription of health workers: a systematic review
Eur Respir J 2012; 39: 1248–1255


背景:
 不適切な治療レジメンによる結核治療は、治療失敗、ひいては多剤耐性を生む。
 システマティックレビューにより、適切な結核治療レジメンの知識がすべての
 ヘルスケアワーカーたちに浸透しているかどうか評価した。

方法:
 2011年1月に、MEDLINE, EMBASE、その他のデータベースにおいて
 信頼性のある論文記事を選択した。結核治療の知識について
 ヘルスケアワーカーを評価した観察研究が選ばれた。
 もしWHOの推奨と異なる場合は、治療レジメン、薬物用量、治療期間について
 不適切であると判断した。

結果:
 1896の試験のうち、31の試験が登録された(14カ国)。
 ヨーロッパでおこなわれた試験はなかった。
 すべての試験において、ヘルスケアワーカーは治療レジメンについて
 不適切な知識のものがおり(8–100%)、あるいは治療期間についても
 不適切なものがいた(5–99%)。細かいデータを記載したスタディでは
 ヘルスケアワーカーは、多すぎる薬剤、長すぎる治療によるレジメンが
 主に報告されていた。ほとんどのスタディにおいて、適切な用量についての
 知識は不十分であった。

結論:
 国際的な結核治療レジメンの知識浸透は不十分である。
 これに携わる国々は、この点につき厳重に注意すべきである。

by otowelt | 2012-05-01 07:10 | 抗酸菌感染症

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