ベバシズマブ投与における肺出血リスクの回避

M. Reck, et al.
Predicting and managing the risk of pulmonary haemorrhage in patients with NSCLC treated with bevacizumab: a consensus report from a panel of experts
Ann Oncol (2012) 23 (5): 1111-1120.


背景:
 ベバシズマブは、VEGFに対するモノクローナル抗体である。
 進行NSCLCにおけるベバシズマブ治療において
 重度の肺出血はまれではあるが、重篤な潜在的副作用である。

方法:
 NSCLCにおけるベバシズマブを使用する上での手助けとなるよう
 肺出血の予測因子を同定するために腫瘍専門医、肺癌専門医、
 放射線科医により有用なデータがレビューされた。

結果:
 NSCLC患者は基礎疾患プロセスにより
 有意に肺出血のリスクが上昇した。
 扁平上皮癌 and/or grade2以上の血痰の病歴(2.5ml以上)
 がある場合にはベバシズマブは投与されるべきではない。
 いずれの臨床的あるいは放射線学的特徴(空洞や中枢性腫瘍を含む)も、
 重篤な肺出血をベバシズマブ治療患者において予測しなかった。
 腫瘍血管浸潤や気管支血管浸潤、包括、隣接は
 肺出血を予測するかもしれないが、血管浸潤についての厳密な
 基準は存在しないのが現序うである。ベバシズマブ投与を行う是非に
 ついては、年齢やPS、抗凝固・抗血小板療法に影響されるものではない。

結論:
 ベバシズマブ投与を考慮しているNSCLC患者すべてにおいて、
 個々のリスク―ベネフィットのアセスメントをおこなうべきである。
 肺出血のリスクについてはさらなる研究を要する。

by otowelt | 2012-05-05 12:18 | 肺癌・その他腫瘍

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