アザチオプリンによる間質性肺炎

Takaaki Ishida, et al.
Pulmonary Toxicity After Initiation of Azathioprine for Treatment of Interstitial Pneumonia in a Patient with Rheumatoid Arthritis
J Rheumatol 2012;39;1104-1105


J Rheumatolで、アザチオプリンによる間質性肺炎の報告があったので
個人的に興味深かったので読んでみた。
特発性間質性肺炎や、膠原病による間質性肺炎に対して
免疫抑制剤を用いることがあるが、その薬剤としてはシクロホスファミドや
アザチオプリン、シクロスポリンあたりがよく使用される。
しかしながら、これはガイドラインで推奨されているわけではなく
経験的に効果があるpopulationがいると考えられているためである。
膠原病に続発した間質性肺炎についてはいくつかの報告があるが
まだ国際的にコンセンサスがないのが現状である。
基本的にアザチオプリンという薬剤は
他の免疫抑制剤と比較すると副作用が少ない傾向にある
(World J Gastroenterol 2007;13:316-9.)ため、
呼吸器内科領域でも使用されやすい。

考察中には過去の報告についても記載されていた。

●腎移植後に死亡したアザチオプリンによる間質性肺炎の症例。
Bedrossian CW, et al. Azathioprine-associated interstitial pneumonitis. Am J Clin Pathol 1984;82:148-54.

●アザチオプリン投与後6週以内に発熱や呼吸器症状を呈し
 間質性肺炎を発症した報告
・Stetter M, et al. Azathioprine hypersensitivity mimicking Goodpasture’s syndrome. Am J Kidney Dis 1994;23:874-7.
・Rubin G, et al. Azathioprine and acute restrictive lung disease. Aust NZ J Med 1972;2:272-4.
・Ananthakrishnan AN, et al.Severe pulmonary toxicity after azathioprine/6-mercaptopurine initiation for the treatment of inflammatory bowel disease. J Clin Gastroenterol 2007;41:682-8.

by otowelt | 2012-05-09 05:48 | びまん性肺疾患

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