ATS 2012:気管支粘膜におけるサーファクタント蛋白減少がCOPD急性増悪に関与

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I. Berim, et al.
Relationship Of Bronchoalveolar Lavage Levels Of Surfactant Proteins A And D In COPD To Exacerbation Susceptibility, Severity Of Airflow Obstruction And Current Tobacco Smoke Exposure
ATS 2012, May 20, A1008


背景:
 SP-AとSP-Dは肺の免疫応答システムを反映するタンパクである。気道感染は、COPD急性増悪を惹起すると考えられており、われわれはSP-AとSP-Dの減少がCOPD急性増悪の感受性を増加させているのではないかと仮説づけた。

方法:
 20人の健康な非喫煙コントロールと、112人の安定したCOPD患者において、気管・気管支肺胞洗浄をおこない12ヶ月の間、急性増悪エピソードとともにフォローアップをおこなった。SP-AとSP-DはELISA法で測定した。

結果:
 112人のCOPD患者のうち、33人が1度以上の急性増悪エピソードを経験した。この間、残りの79人はそのエピソードはなかった。急性増悪患者において、有意にBALのSP-Aレベルが非増悪患者や健康コントロールに比べて低い傾向にあった(median 2691 vs 3847.5, 4484.5, respectively)。

結論:
 気管支粘膜のSP-Aレベルの低下が急性増悪のリスクとなっている可能性が示唆される。

by otowelt | 2012-05-25 12:25 | 気管支喘息・COPD

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