ATS 2012:BAEに関する患者特性

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ポスターで興味深かったもの。

A. Adlakha, et al.
Long-Term Outcome Of Bronchial Artery Embolisation (BAE) For Massive Haemoptysis
ATS 2012, poster sesssion


背景:
 多量の血痰に対する気管支動脈塞栓術(BAE)は、短期~中期的には低い失敗率で潜在的に生命予後を良くするものである。われわれは、BAEを要した患者特性を調べ、長期的な治療成功と再BAEを要するリスクなどを調べた。

方法:
 レトロスペクティブに1994年から2007年にBAEを施行された全ての患者を同定した。アウトカムは総死亡率、再BAEを要する血痰とした。

 
結果:
 158人が208のBAEを受けた。85人(54%)が男性であり年齢中央値は54歳(IQR: 41-67)であった。もっともよくみられた基礎疾患はアスペルギローマであり(n=38; 24% of patients)、以下、気管支拡張症(n=24; 15%), 同定できなかった疾患(n=17; 11%)、慢性結核(n=14; 9%), 活動性結核(n=12; 8%) 、嚢胞性線維症(n=11; 7%)と続いた。1ヶ月および3年時の総死亡は5.3%、29.7%であり、再BAEを要したのは4.7%、30.7%であった。3年時の再BAEの原因は、50%がアスペルギローマであり活動性結核は0%であった。3年死亡率は嚢胞性線維症において最も高く(40%)、同定できなかった疾患で最も低かった(7.7%)。塞栓血管数や血管部位によって死亡や再BAEに関与することはなかった。

結論:
 BAEについてレトロスペクティブに調べると、疾患によって再BAEや死亡に差異がみられた。

by otowelt | 2012-05-26 08:40 | 呼吸器その他

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