ALK阻害薬:ザーコリ発売

 薬価収載前後にも何人かの患者さんは先行投与を受けていたが、ザーコリが正式に発売となった。ALK陽性の患者さんにとって、希望の薬となれば嬉しい限りだ。用量にもよるが、タルセバよりは値段はかなり高くつく。
 適正使用ガイドや患者さん向けの説明文書がファイザープロフェッショナル(http://pfizerpro.jp/cs/sv/pfizerpro/n/Page/1254401314997)のサイトにある。

●日経メディカルオンライン(http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/201205/525144.html)
 ファイザーは、5月29日、「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」の適応症で、クリゾチニブ(製品名「ザーコリカプセル200mg/250mg」)の発売を開始したと発表した。
 成人には、1回につき250mgを、1日2回経口投与する。薬価は、250mg1カプセルが1万1692.30円、200mg1カプセルが9420.80円だ。
 同剤は、製造販売承認を取得した今年3月30日から薬価基準収載されるまで、早期使用が必要な患者に限って薬剤提供を実施しており、計51人が服用した(5月25日現在)。
 国内治験は、2010年3月からNSCLC患者を対象に開始しており、2011年1月に希少疾病用医薬品に指定された。今回の承認は、ALK融合遺伝子陽性の局所進行または転移性非小細胞肺癌患者255例のデータに基づくもの。現在も、2つの無作為化・非盲検の第3相試験(PROFILE 1007試験、PROFILE 1014試験)を進行している。

●日本経済新聞:ファイザー、肺がん治療薬「ザーコリ」発売
米製薬大手ファイザー日本法人(東京・渋谷)は29日、肺がん治療薬「ザーコリ」(一般名クリゾチニブ)を発売したと発表した。原因となる遺伝子の働きを阻む作用を持つ世界初の治療薬となり、日本では希少疾病用医薬品の指定を受けていた。同社はがん治療薬の研究開発・販売に力を入れており、10年後には年間112億円の売上高を見込む。
 がんを増殖させる未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)融合遺伝子の働きを阻害する。肺がんの多くを占める「非小細胞肺がん」の患者のうち、約3~5%はこうした遺伝子を持つという。ザーコリの発売により、治療効果が見込まれる患者を選んで薬を投与する「個別化医療」の実現につながるという。(2012年5月20日日本経済新聞)

by otowelt | 2012-05-30 16:35 | 肺癌・その他腫瘍

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