ASCO 2012速報:beyond PDにおけるクリゾチニブ

e0156318_9162746.jpg


オハイオ州立大学から、クリゾチニブにおけるBeyond PDの報告。肺癌領域においても、分子標的薬の登場からBeyond PDの考え方が見直されてきている。

Gregory Alan Otterson, et al.
Clinical characteristics of ALK+ NSCLC patients (pts) treated with crizotinib beyond disease progression (PD): Potential implications for management
ASCO2012、Abstract #7600


 過去のクリゾチニブ2試験における患者のうち、PDになったものを解析した。PDがみられてもクリゾチニブを継続できるかどうかを調べた。
 2試験における非小細胞肺癌患者でクリゾチニブを受けたものを登録し、146人にPDを確認(A8081001, n=61, PROFILE 1005, n=85)。新しい部位に転移がみられたもの(1 organ site, n=62; >1 organ site, n=18), ターゲット巣 ± 新しい部位の転移(≥ 1 organ site, n=55), 臨床的PD (n=9), 転移巣アセスメントなし(n=2)という内訳であった。単一の遠隔臓器転移としては脳(brain MRI not mandatory; n=25), 肝臓(n=20), 骨(n=4), 腎臓(n=1)の順に多かった。
 146人のうち78人(53%)がPDになったあと最低でも2週間クリゾチニブを使用しており、うち91%はPS0あるいは1であった。この78人においては、PDが新しい部位のみにみられたものは(1 organ site, n=39; >1 organ site, n=4), ターゲット巣 ± 新しい部位(≥ 1 organ site, n=29),臨床的PD (n=6)であった。やはり単一臓器は脳転移が多かった(n=20)。
 少なくとも2週間以上PD後にクリゾチニブを使用した78人におけるPD前の最大奏効(% CR/PR, SD, PD)は、62/27/12 であり、それ以外の患者は31/37/32であった。PD後のクリゾチニブ投与期間中央値は
10 weeks (range 2–84)であった。脳転移のみが新規に出た20人についてはクリゾチニブを全例継続した(range 3–82 weeks post-PD)。
 多くのクリゾチニブPD患者はPSが良好であり、PD後にも継続することは可能である。

by otowelt | 2012-06-03 11:04 | 肺癌・その他腫瘍

<< ASCO 2012速報:若年肺... ASCO 2012速報:まれな... >>