ASCO 2012速報:進行NSCLCにおいてS-1+シスプラチンはドセタキセル+シスプラチンに非劣性

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Poster Discussionより、日本からの発表。コントロールアームのシスプラチンとドセタキセルは個人的にはあまり使っていない。

Nobuyuki Katakami, et al.
Randomized phase III trial of S-1 plus cisplatin versus docetaxel plus cisplatin for advanced non-small-cell lung cancer (TCOG0701).
ASCO 2012, Abstract #7515


背景:
 進行非小細胞肺癌のファーストライン治療として、S-1+シスプラチン(SP)の併用が、ドセタキセル+シスプラチン(DC)と非劣性であることを証明するため、おこなわれた。

方法:
 stage IIB/IVの化学療法未治療のNSCLC患者を、コントロール群のDP(3~4週おき、1日目ドセタキセル60㎎/m2、シスプラチン80㎎/m2)あるいはSP(4~5週おき、1日目~21日目にS-1を80㎎~120㎎、8日目にシスプラチン80㎎/m2を投与)に割り付けた。
 プライマリエンドポイントはOSで、セカンダリエンドポイントはPFS、TTP、RR、安全性、QOLとした。

結果:
 608人のうち、SP:303人、DP:305人が割り付けられた。SP群の年齢中央値は62歳で(25-74)、DP群の年齢中央値は64歳(35-74)であった。そのほか、患者特性に差はみられなかった。
 OSについて非劣性が証明された(median survival, 16.1 v 17.1 months, respectively; HR=1.013; 96.4% CI, 0.837-1.227)。PFS中央値についても差はみられなかった。RRは、SP26.9%、DP31.3%、DCRはSP74.1%、DP76.4%と大きく差はみられず。後治療についても両群で差がなかった。
 有害事象とQOLに関しては概してSP群のほうが良好であった。

結論:
 進行NSCLCのファーストラインにおいて、S-1とシスプラチンの併用はドセタキセルとシスプラチンの併用に対してと非劣性である。

by otowelt | 2012-06-06 14:26 | 肺癌・その他腫瘍

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