2日連続の6分間歩行試験におけるバリアンス減少

e0156318_229583.jpg 2日連続の6分間歩行試験でバリアンスの減少が可能であるという論文。確かに1度の6分間歩行試験ってどうなのかなぁ・・・とずっと思っていた。気合も入るし、バイアスもかかるし、実臨床ではあんまり有用とは感じていない。
 まったくの余談だが、競歩3000mの世界記録保持者はイタリアのベネディチス選手で、この人が6分間歩行試験を全力でおこなうと、歩行距離は1669mになる。


Divay Chandra, et al.
Optimizing the Six Minute Walk Test as a Measure of Exercise Capacity in COPD
CHEST June 2012 Published online before print


背景:
 2度にわたる6分間歩行試験を検査パフォーマンスの改善のために何とかして行うべきかどうかはまだよくわかっていない。そのため、もし追加で6分間歩行試験が可能であれば、この2回の6分間歩行試験をおこなうことでいずれの結果が予後予測に妥当性があるのか検証した。

方法:
 われわれはNational Emphysema Treatment Trialに登録した連続患者を使用。ランダム化の前と、呼吸リハビリテーションの6~10週間後に、6分間歩行を2日連続でおこなった(n=396)。患者はランダム化から6ヵ月にも2度の6分間歩行試験をおこなった(このランダム化は肺容積減量手術群74人と適切な内科治療群64人)。われわれは、1回目の6分間歩行距離の変化と、2回目の6分間歩行距離、2回平均距離、2回のうちのベスト歩行距離を比較した。

結果:
 6分間歩行距離を比較すると、2回の平均距離と2回のうちのベスト歩行距離は、より妥当性と精確性があった。特異的に、肺容積減量手術群へのランダム化6ヵ月後において、2回の平均距離の変化(r=0.66 vs. 0.58, P=0.01)および2回のうちのベスト歩行距離の変化(r=0.67, vs. 0.58, P=0.04)は、最大運動耐用能の変化と相関した(i.e. better validity)。1回の6分間歩行試験と比べて、2回の平均距離の変化のバリアンスは14-25%減少、2回のうちのベスト歩行距離の変化のバリアンスは14-33%の減少。

結論:
 2回目の6分間歩行試験を追加することは、有意に治療介入における反応を同定するパフォーマンスにすぐれている。これによって14~33%のサンプルサイズ必要性が減少可能である。

by otowelt | 2012-06-25 22:16 | 気管支喘息・COPD

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