pure GGOの90%は増大しない

e0156318_2039101.jpgpure GGOがある患者さんは、高分化型腺癌の可能性があるため、CTをフォローアップしていくことが多い。しかしながら、全体のどのくらいが癌でどのくらいが癌ではないのかについて、われわれ臨床医にはイメージはあまりない。

Boksoon Chang, et al.
Natural History of Pure Ground-Glass Opacity Lung Nodules Detected by Low-Dose Computed Tomography
CHEST. 2012 doi: 10.1378/chest.11-2501


背景:
 肺内における限局性のスリガラス陰影は、一般的にゆるやかに増大するとされているが、その自然経過についてはよくわかっていない。このスタディの目的は、悪性疾患歴のない患者における肺内のpure GGOの結節影の自然経過を解明することである。

方法:
 われわれはレトロスペクティブに低線量CTにおいてスクリーニングされた患者のデータベースを用いた。そのうち、pure GGOと同定された肺内の結節影を初回スクリーニングから2年以上フォローアップした。
 
結果:
 1997年6月から2006年9月までの間、122のpure GGOが89人の患者に同定された。結節影の最大径の中央値は5.5 (3–20) mmであり、フォローアップ中央値は59ヶ月であった。89人のうち12人において増大が確認された:13.5% (12/89)。結節影のみにしぼると、122のpure GGOのうち、12で増大がみられた:9.8% (12/122)。
 結節影の増大は、有初期のサイズ、内部のsolid portionの新規発生と有意に関連していた。ダブリングタイムの中央値は769(330–3031) 日であった。11の増大した結節影は外科的に切除され、すべて原発性肺癌であった。
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結論:
 悪性疾患既往のない患者において、90%のpure GGOは増大しない。

by otowelt | 2012-07-22 20:42 | 呼吸器その他

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