新規抗結核薬PA-824、moxifloxacin、PZA併用レジメンによるEBA

e0156318_12195044.jpg抗結核薬のEBAのスタディ。
PA-824は、PZA、RFP、INHのようなEBAは動物実験レベルでは期待されていなかった。
Powerful bactericidal and sterilizing activity of a regimen containing PA-824, moxifloxacin, and pyrazinamide in a murine model of tuberculosis. Antimicrob. Agents Chemother. 52: 1522-1524, 2008.

Andreas H Diacon , et al.
14-day bactericidal activity of PA-824, bedaquiline, pyrazinamide, and moxifloxacin combinations: a randomised trial
The Lancet, Early Online Publication, 23 July 2012


背景:
 新規抗結核薬では、短期的治療でなおかつ忍容性のあるレジメンが期待されている。14日間EBA( early bactericidal activity)治療の可能性をさぐる。
 PA-824は細胞壁脂質ミコール酸の生合成阻害と菌体蛋白質の合成阻害という複数の作用機序をもつ次世代結核治療薬であり、HAARTとの併用が可能である点から実用化がすすめられている。

方法:
 2010年10月7日から2011年8月19日までのあいだ、南アフリカのケープタウンでおこなわれたEBAのランダム化比較試験である。患者はランダムに、bedaquiline, bedaquiline-pyrazinamide, PA-824-pyrazinamide, bedaquiline-PA-824, PA-824-moxifloxacin-pyrazinamideあるいは標準治療を受ける群に割り付けられた。喀痰結核菌変動を定量化し、液体培養中のtime to positivity (TTP)をアガール・プレートのCFU数から算出した。

結果:
 14日EBAにおいてレジメン別では、PA-824-moxifloxacin-pyrazinamide (n=13; 0·233 [SD 0·128])が最良の結果で、bedaquiline (14; 0·061 [0·068]), bedaquiline-pyrazinamide (15; 0·131 [0·102]), bedaquiline-PA-824 (14; 0·114 [0·050])であった。

結論:
 PA-824-moxifloxacin-pyrazinamideレジメンによる14日間のEBAは有効性が高い。

by otowelt | 2012-07-27 12:21 | 抗酸菌感染症

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