肺外結核におけるXpert MTB/RIFは良好な診断能

当院でも臨床試験でXpertを使用している。ERJより、肺外結核におけるXpertの話題。

Enrico Tortoli, et al.
Clinical validation of Xpert MTB/RIF for the diagnosis of extrapulmonary tuberculosis
ERJ August 1, 2012 vol. 40 no. 2 442-447


背景:
 肺外結核:Extrapulmonary tuberculosis (EPTB)は、結核の20%にもおよぶとされている。Xpert MTB/RIF (Xpert) (Cepheid, Sunnyvale, CA, USA)は自動増幅システムであり、肺結核の診断にいてその有用性が報告されている。
 参考:Rapid Molecular Detection of Tuberculosis and Rifampin Resistance. N Engl J Med 2010; 363:1005-1015
e0156318_9124695.jpg

 われわれは、EPTBにおけるXpertの診断パフォーマンスについて検証をおこなった。

方法:
 8つのイタリアにおける細菌検査室で実施した。5施設ではすでにルーチンにXpertを業務で使用しており、3つは従来の標準検査に加えてXpertを使用するよう指示した。
 われわれは、連続した肺外検体(1,476検体、1,068患者)を小児成人問わずに解析した。小児は1476検体のうち494検体であった。
 全検体において、抗酸菌塗抹検査(auramine-rhodamine staining)、固形培地での培養検査(Lowenstein-Jensen)、液体培地での培養検査(MGIT 960; Becton Dickinson Biosciences, Sparks,MD, USA)をおこなった。

結果:
 標準的な培養と臨床結核診断の組み合わせと比較すると、Xpertにおける感度・特異度はそれぞれ81.3%、99.8%であった。一方で顕微鏡での感度は48%であった。
 生検検体、尿、膿、髄液における感度は85%を超えており、胃液は80%をわずかに下回った。その反対に、空洞液は感度50%におよばなかった。小児検体において高い感度特異度が観察された(86.9% and 99.7%, respectively)。
e0156318_14102424.jpg

結論:
 EPTBの微生物学的診断における根幹はやはり培養であろうと思われるが、Xpertの感度は高く塗抹顕微鏡よりも良い選択肢となるであろう。疾患を否定する能力としては準最適的であろう。

by otowelt | 2012-08-01 14:11 | 抗酸菌感染症

<< pleuroparenchym... 結核性大動脈炎の1例 >>