喘息既往のある妊娠女性が飲酒をすると子供アトピー性皮膚炎のリスクが上昇

Charlotte Giwercman Carson, et al.
Alcohol Intake in Pregnancy Increases the Child's Risk of Atopic Dermatitis. The COPSAC Prospective Birth Cohort Study of a High Risk Population
PLoS ONE 7(8): e42710. doi:10.1371/journal.pone.0042710


背景:
 アトピー性皮膚炎は、先進国において最近の10年で4倍に増加した。これはライフスタイルに伴う環境因子の変化が重要な役割と果しているものと考えられる。アルコール消費量がアトピー性皮膚炎の増加と関連しているかもしれないと考えられてきた。

目的:
 妊娠中のアルコール摂取が子供の初期7年間におけるアトピー性皮膚炎の発生に与える影響を解析する。

方法:
 COPSACコホートは、プロスペクティブコホート試験であり、母親が喘息の病歴を持つ411人の小児を7年間追跡したものである。半年に1度、あるいはアトピー性皮膚炎が悪化したときには来院してもらうようにした。
 飲酒は次のように定義:minimum one unit of alcohol pr. week in minimum one of the 3 trimesters.

結果:
 411人の小児のうち177人が7歳までにアトピー性皮膚炎なっていた。妊娠中のアルコール摂取は有意にそのリスクであった(HR 1.44, 95% CI 1.05–1.99 p = 0.024)。喫煙や母親の教育、母親のアトピー性皮膚炎の既往によって補正したあとであっても、結果は変わらなかった。
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limitations:
 全ての母親が喘息を有しているため、ハイリスクコホートとしての選択バイアスが挙げられる。

結論:
 喘息の既往のある妊娠した女性がアルコールを接種することは、有意に子供の7歳までのアトピー性皮膚炎発症リスクを増加させる。

by otowelt | 2012-08-16 06:14 | 気管支喘息・COPD

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