メポリズマブは好酸球性気管支喘息の発作リスクを軽減させる

Ian D Pavord, et al.
Mepolizumab for severe eosinophilic asthma (DREAM): a multicentre, double-blind, placebo-controlled trial
The Lancet, Volume 380, Issue 9842, Pages 651 - 659, 18 August 2012


背景:
 重症の喘息患者が、好酸球性の気道炎症による再発性の喘息増悪をきたすことがある。過去の試験では、メポリズマブ(mepolizumab:IL-5モノクローナル抗体)による好酸球性の気道炎症の抑制が喘息の増悪リスクを軽減させるのではないかと考えられている。
 2008年のNEJMにおいて、好酸球を標的とするようデザインされたメポリズマブによる治療が、FIP1L1-PDGFRA 陰性の好酸球増多症候群患者において、ステロイドの減量につながる可能性が示唆されている(N Engl J Med 2008;358:1215-28)。また翌年のNEJMでは、難治性の好酸球性喘息患者において、メポリズマブ療法によって発作が減少し、AQLQ スコアが改善することが示された(N Engl J Med 2009;360:973-84)。
 われわれは、メポリズマブの効果と安全性、および同薬に反応性のあった患者の臨床的特性を検証した。

方法:
 われわれは多施設共同プラセボ対照試験を13ヶ国81施設で、2009年11月9日から2011年12月5日まで実施した。適格患者は12-74歳で、再発性の重度の喘息発作の既往がある患者で、好酸球性炎症の徴候があるものとした。彼らはランダムに1:1:1:1の割合で、メポリズマブ75㎎群、メポリズマブ250㎎群、メポリズマブ750㎎群、プラセボ(100 mL 0·9% NaCl)に割り付けられた。
 患者は4週間ごとに13の点滴を受けた。プライマリアウトカムは、臨床的に有意な喘息増悪の頻度とし、これは経口ステロイドの必要性、入院必要性、救急部受診必要性があるものとした。患者、主治医、データ解析者は治療割り付けについて盲検の状態とした。ITT解析とし、試験はClinicalTrials.govに登録された( number NCT01000506)。

結果:
 621人の患者がランダム化された。159人がプラセボ、154人がメポリズマブ75㎎群、152人がメポリズマブ250㎎群、156人がメポリズマブ750㎎群。臨床的に有意な776の増悪エピソードが同定された。臨床的に有意な喘息発作はプラセボ群で年間2.40であり、メポリズマブ75㎎群で1.24(48% reduction, 95% CI 31—61%; p<0·0001), 250㎎群で1.46(39% reduction, 19—54%; p=0·0005)、750㎎群で1.15(52% reduction, 36—64%; p<0·0001)であった。
 3人の患者がこの試験の間死亡したが、治療との関連性は明らかでなかった。

結果:
 メポリズマブは、重度の好酸球性喘息の患者のける喘息発作のリスクを軽減させる治療としては効果的であり、忍容性がある。

by otowelt | 2012-08-20 05:15 | 気管支喘息・COPD

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