ERS2012:EBUS-TBNAにおける21ゲージ針は有用かつ安全

e0156318_11112062.jpg


EBUS-TBNAにおける針の太さについてポスターセッションで2つ発表があった。1ゲージの差だが、結構この差が大きいことは全国の呼吸器内科医も実感していることだろう。

P. Chhajed, H.S, et al.
Lymph node core retrieval comparison between 22 and 21 gauge EBUS-TBNA needle
ERS 2012 Poster Discussion


背景:
 EBUS-TBNAの検体の有用性は、核出した吸引検体が採取できるかどうかに依存する。

目的:
 EBUS-TBNAのリンパ節吸引検体で22ゲージおよび21ゲージの針を使用しておこなった検体の診断的解析を行う。

方法:
 レトロスペクティブに72人の連続した患者にEBUS-TBNAを施行した。連続した72人のうち、最初の44人に22ゲージ針のEBUS-TBNAを施行し、そのあとの28人には21ゲージを使用した。EBUS-TBNAは一人の経験のある呼吸器科医が鎮静のもとおこなった。TBNA手技は、吸引をかけずに検体を採取し、もし検体が十分とれなかった場合には吸引をかけるよう心がけた。

結果:
 EBUS-TBNAの診断は59例(81.9%)でつけることができた。核出検体が病理学的に評価可能であったのは21ゲージ群で92.8%、22ゲージ群では52.2%であった。

結論:
 21ゲージ針によるEBUS-TBNAは検体採取の面で22ゲージよりもすぐれている。検体の質が病理学的検索、特に免疫組織化学染色や遺伝子検索、抗酸菌塗抹検査などに有用である。


D. Petkova, et al.
Achieving core biopsies for histology using gauge 21 needle during endobronchial ultrasound guided transbronchial needle aspiration
ERS 2012 Poster Discussion


 106人の連続した患者を登録し、全例21ゲージ針によるEBUS-TBNAを施行。105人の患者(99%)から核出検体が採取できた。合併症について、15人(14%)に有意な咳嗽症状、2人(2%)に胸部不快感、5人(5%)に低酸素血症がみられたが、いずれも処置を要するものではなかった。そのため、21ゲージによるEBUS-TBNAは安全であると結論づけている。

by otowelt | 2012-09-02 21:18 | 気管支鏡

<< ERS2012:気管支喘息患者... ERS2012:肥満は肺炎の死... >>