ERS2012:ピルフェニドンにおけるRECAP試験

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IPFにおけるピルフェニドン(ピレスパ)の臨床試験としてはCAPACITY試験が有名で、Lancetに取り上げられたことは記憶に新しい(Lancet 2011; 377: 1760-9)。ただ、効果については呼吸機能低下をある程度抑制する程度のものであり、実地臨床上のインパクトとしてはまだまだ不足している。

U. Costabel,et al.
Analysis of lung function and survival in RECAP: An open-label extension study of pirfenidone (PFD) in patients with idiopathic pulmonary fibrosis (IPF)
ERS 2012 Oral Presentation


背景:
 RECAP試験は、CAPACITY試験の1つを完遂したIPF患者におけるピルフェニドンの長期治療を評価したオープンラベル追試験である。

目的:
 IPF患者に対するピルフェニドンの呼吸機能および生存における効果を検証する。

方法:
 一秒量が12週目、36週目、60週目に実施された。CAPACITY試験の結果と比較するのを容易にするため、解析はピルフェニドンをRECAP試験で新規に使用した患者(CAPACITY試験適格基準を満たす一秒量とDLCOであること)においておこなわれた。

結果:
 178人がRECAP試験においてピルフェニドンを新規処方され、ベースラインはCAPACITY試験適格基準を満たした。60週時のベースラインからの%一秒量の平均変化は-5.8%であり、CAPACITY試験ではー7.0%(345人)、プラセボ-9.4%(347人)であった。10%以上の一秒量低下をきたした患者は、RECAP試験で16.6%であり、CAPACITY試験のピルフェニドン群およびプラセボ群では16.8%および24.8%であった。RECAP試験において新規ピルフェニドンによって治療された患者の全生存はCAPACITY試験のピルフェニドン患者と同等であった。

結論:
 RECAP試験で新規にピルフェニドンを処方されたIPF患者において、一秒量および生存アウトカムは、CAPCITY試験でピルフェニドンによって治療された患者と同等であった。これは、IPF患者のけるピルフェニドンを使用するさらなるエビデンスを支持するものである。

by otowelt | 2012-09-03 15:46 | びまん性肺疾患

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