肺線維症に対するピルフェニドンの副作用のメタアナリシス

 ピルフェニドンに対する副作用のメタアナリシスはこのスタディが初めてのようです。ピルフェニドンに最も多い副作用は消化器症状ですが、用量減量(J Clin Pharmacol 47: 1268–1276, 2007)や食物の摂取(Pulm Pharmacol Ther 22: 279–285, 2009)によって軽減されることがわかっています。

Chunguo Jiang, et al.
Adverse Events of Pirfenidone for the Treatment of Pulmonary Fibrosis: A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials
PLoS One. 2012;7(10):e47024. doi: 10.1371/journal.pone.0047024. Epub 2012 Oct 9.


背景:
 ピルフェニドンは、肺線維症の患者に適応のある新規抗線維化薬である。しかしながら、その毒性については関心が高い。このメタアナリシスでは、肺線維症に対するピルフェニドンの副作用を解析した。

方法:
 2人の著者によって、PubMed, Embase, ClinicalTrials.gov, Cochrane Central Registerでシステマティックな検索を施行した。英語文献のみに限定しなかった。臨床試験は、1999年1月から2011年10月までおこなわれたものとした。ピルフェニドンの用量が1800mg/日を超える文献を登録した。文献から得られたデータは、Review manager 5.0.24.によって解析がおこなわれた。

結果:
 6つのランダム化比較試験(1073人の患者)によれば、ピルフェニドン治療を継続できなかった患者は、プラセボ群よりも有意に多かった(RR = 1.85, 95% CI: 1.28–2.67, P = 0.001)。有害事象別の出版バイアスは確認されなかった。
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 ピルフェニドン群は、有意に消化器症状(悪心、消化不良、下痢、食欲不振)(RR = 2.11, 95% CI: 1.71–2.61, P<0.001)や神経症状(めまい、疲労)(RR = 1.68, 95% CI: 1.39–2.03, P<0.001)、皮膚症状(光線過敏症、皮疹)(RR = 2.88, 95% CI: 1.93–4.31, P<0.001)がプラセボ群よりも多かった。
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結論:
 肺線維症に対するピルフェニドンの使用は、そこまで安全ではないが忍容性のあるものである。注意すべき副作用として、消化器症状、神経症状、皮膚症状がよくみられ、留意すべきであろう。

by otowelt | 2012-10-13 10:25 | びまん性肺疾患

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