進行非小細胞肺癌におけるセカンドライン治療で、カルボプラチンのアリムタへの上乗せ効果認められず

NVALT7試験結果をpooled analysisに組み込んだものです。進行非小細胞肺癌におけるカルボプラチンのアリムタへの上乗せ効果は認められませんでした。

Andrea Ardizzoni, et al.
Pemetrexed Versus Pemetrexed and Carboplatin As Second-Line Chemotherapy in Advanced Non–Small-Cell Lung Cancer: Results of the GOIRC 02-2006 Randomized Phase II Study and Pooled Analysis With the NVALT7 Trial
JCO Published online before print October 29, 2012, doi:


目的:
 進行非小細胞肺癌におけるペメトレキセドとペメトレキセド+カルボプラチンの効果を比較する。

患者および方法:
 ファーストラインの白金製剤ベースの化学療法中あるいは化学療法後に増悪らみれた進行非小細胞肺癌の患者をランダムにペメトレキセド(500mg/m2)群(arm A)、ペメトレキセド(500mg/m2)+カルボプラチン(AUC5)(arm B)に割り付けた。プライマリエンドポイントはPFSとした。
 この試験を計画した際に、すでにNVALT7 (Nederlandse Vereniging Artsen voor Longziekten en Tuberculose Lung Cancer Group Trial 7)試験が組まれていた。同試験とともにpooled analysisとして解析をおこなった。
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※NVALT7試験は、同様の試験概要で、カルボプラチン+ペメトレキセドがペメトレキセド単独をファーストラインの進行非小細胞肺癌で比較したもの。前者の方がPDまでの期間が長かった。
Egbert F. Smit, et al. Randomized Phase II and Pharmacogenetic Study of Pemetrexed Compared With Pemetrexed Plus Carboplatin in Pretreated Patients With Advanced Non–Small-Cell Lung Cancer.J Clin Oncol. 2009 Apr 20;27(12):2038-45.

結果:
 2007年7月から2009年10月までの間に239人の患者(arm A, n=120, arm B, n=119)が登録された。PFS中央値はarm Aで3.6ヶ月、arm Bで3.5ヶ月だった(HR 1.05; 95%CI, 0.81 to 1.36; P= .706)。奏効率、PS、毒性についても統計学的差はみられなかった。
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 OSについて、ペメトレセドに対するカルボプラチンの上乗せ効果はみられなかった(HR 0.90; 95% CI, 0.74 to 1.10; P =.316; P heterogeneity = .495)。サブグループ解析で、扁平上皮癌患者におけるカルボプラチン上乗せ効果は統計学的に有意にOSを5.4ヶ月から9ヶ月に改善した(補正HR, 0.58; 95% CI, 0.37 to 0.91; P interaction test = .039)。
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結論:
 進行非小細胞肺癌に対するセカンドライン治療において、カルボプラチン+ペメトレキセドの併用は、ペメトレキセド単剤と比較して生存アウトカムを改善させない。扁平上皮癌患者におけるカルボプラチンの効果についてはさらに検証が必要だろう。

by otowelt | 2012-11-06 11:40 | 肺癌・その他腫瘍

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