実臨床におけるオマリズマブ(ゾレア)の有効性の検討

実臨床におけるオマリズマブ(ゾレア)を検討した論文です。

Lamiae Grimaldi-Bensouda, et al.
Does omalizumab make a difference to the real-life treatment of asthma exacerbations? Results from a large cohort of patients with severe uncontrolled asthma
CHEST. 2012 doi: 10.1378/chest.12-1372


背景:
 オマリズマブは、コントロール不良の重症アレルギー性喘息患者に対してプラセボと比較すると入院や救急受診のリスクを減少させるとされている。実臨床(real-time settings)におけるオマリズマブを処方された患者におけるこの縦断的試験で、標準治療に上乗せした治療としての使用が重症喘息増悪のリスクを減少させるかどうか検証した。

方法:
 適切な吸入あるいは経口ステロイドと長時間作用型β2刺激薬の使用にもかかわらずコントロールが不良な重症喘息の成人患者コホートでオマリズマブを登録時に使用されていない患者を登録。喘息発作による入院リスクおよび/または救急受診のリスクについて年齢、性別、喫煙歴、BMI、GERD、アレルギーステータス、アレルギー性鼻炎、治療内容、オマリズマブ治療2ヶ月より前の入院あるいは救急受診で調整し、Andersen-Gill(Cox)モデルを用いて算出した。

結果:
 全体で767人の患者が登録。患者374人がオマリズマブを最低でも1度投与された(平均観察気管20.4ヶ月)。オマリズマブ使用は、入院および/または救急受診の補正相対リスクの減少と相関:0.57 (95%CI: 0.43-0.78)。オマリズマブ使用者では、治療中の間では非治療期間に比べてこの補正相対リスクはやはり減少:0.40 (95% CI: 0.28-0.58)。

結論:
 実臨床におけるコントロール不良重症喘息患者におけるオマリズマブ追加投与は、喘息発作による入院および/または救急受診のリスクを減少させる。

by otowelt | 2012-11-13 00:31 | 気管支喘息・COPD

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