オセルタミビルとザナミビルの長期投与の安全性

ハイリスク患者と頻回に接触するワクチン未接種の医療従事者は長期予防内服の該当になることもあります。

Anekthananon T,et al.
Oseltamivir and inhaled zanamivir as influenza prophylaxis in Thai health workers: a randomized, double-blind, placebo-controlled safety trial over 16 weeks.
J Antimicrob Chemother. 2012 Nov 9. [Epub ahead of print]


目的:
 インフルエンザウイルスに対するノイラミニダーゼ阻害薬の長期の化学的予防が必要だが、その安全性データは数週間に限られている。われわれは、オセルタミビルとザナミビルを16週にわたる初期予防として使用した。

方法:
 われわれは並行群間二重盲検ランダム化(2:1)試験において、オセルタミビル/プラセボあるいは吸入ザナミビル/プラセボを16週間にわたって健常人に投与した。プライマリエンドポイントは、薬剤による試験中断、Grade2以上の有害事象。

結果:
 129人のオセルタミビル/65人のプラセボと131人のザナミビル/65人のプラセボ患者が登録。102人がGrade2以上の有害事象がみられた。
 感染や発熱の併発[26/102 (25.5%)], 生化学的検査異常[25/102 (24.5%)]、消化器症状[18/102 (17.6%)]が最もよくみられた有害事象であった。試験中薬剤関連のドロップアウトはなかった。8人の重篤な感染と発熱患者が報告された。ラボデータ、呼吸機能、心電図検査については特に有意差みられず。

結論:
 オセルタミビルとザナミビルは医療従事者にとっても忍容性がある。両薬は初期インフルエンザ化学予防に推奨され、16週間まで投与可能。

by otowelt | 2012-11-14 07:38 | 感染症全般

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