EGFR-TKI投与による非小細胞肺癌の増悪後、EGFR-TKIにアリムタを併用することで良好な結果

良好な結果につながった可能性としてチミジル酸シンターゼのダウンレギュレーションが考えられます。

Yoshimura, Naruo, et al.
Prospective Assessment of Continuation of Erlotinib or Gefitinib in Patients with Acquired Resistance to Erlotinib or Gefitinib Followed by the Addition of Pemetrexed
Journal of Thoracic Oncology: 29 November 2012 doi: 10.1097/JTO.0b013e3182762bfb


背景:
 EGFR遺伝子変異のある非小細胞肺癌の患者にはゲフィチニブあるいはエルロチニブが効果を発揮する。しかしながら多くの場合、EGFR-TKIの治療の後に増悪する。われわれは、増悪がみられた患者に対してEGFR-TKIにペメトレキセドを併用することの効果と安全性を検証した。

方法:
 EGFR遺伝子変異があるIIIB/IV期の非小細胞肺癌でゲフィチニブあるいはエルロチニブ治療中に増悪がみられた患者に対して、EGFR-TKI投与下でペメトレキセドを併用した。ペメトレキセドは1日目に500mg/m2投与した。EGFR-TKIは2日目から16日目に投与した。増悪がみられるまでこれを3週ごとに繰り返した。プライマリエンドポイントは疾患制御率とした。

結果:
 2010年2月から2011年4月までに、27人の患者がこのスタディに登録した。14人がexon19のdeletion(E746-A750)、11人がexon 21の変異(L858R)であった。2人のEGFRステータスは不明であった。
 治療サイクル数中央値は6サイクルであった。全奏効率(CR+PR)は25.9%(95%CI 9.4%-42.4%)で、疾患制御率(CR+PR+SD)は77.8%であった(95%CI 62.1%-93.5%)。
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 Grade 3/4の血液毒性は、好中球減少(22.2%)、白血球減少(14.8%)、貧血(7.4%)がみられた。Grade4の非血液毒性は観察されなかった。主要なGrade3の非血液毒性は、食欲不振(14.8%)、感染(14.8%)、疲労感(11.1%)であった。
 無増悪生存期間中央値は7.0ヶ月であり、生存期間中央値は11.4ヶ月であった。治療関連死は観察されなかった。
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結論:
 EGFR-TKI投与中の増悪後に、ペメトレキセドを併用することで良好な治療反応性と忍容性が得られた。

by otowelt | 2012-12-07 00:45 | 肺癌・その他腫瘍

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