肺炎球菌性肺炎の胸部CT所見は区域性の肺実質性陰影が主体

レトロスペクティブでマッチ数(インフルエンザ桿菌性肺炎)が少ないのですが、個人的にはこういった論文は好きです。

Attiya Haroon, et al.
Pulmonary Computed Tomography Findings in 39 Cases of Streptococcus pneumoniae Pneumonia
Intern Med 51: 3343-3349, 2012


目的:
 このスタディの目的は、肺炎球菌性肺炎の胸部CT所見としてのコンソリデーションとスリガラス陰影の分布を記載することである。加えて、他の肺内の異常所見についても報告した。

方法:
 2008年11月から2010年1月までの間、われわれはレトロスペクティブに胸部CTを39人の肺炎球菌性肺炎の患者に施行した。インフルエンザ桿菌の8人の患者も比較のために組み込んだ。
 発熱、湿性咳嗽、CRP上昇を伴う白血球上昇がみられた19人の女性と28人の男性が組み込まれた。

結果:
 肺炎球菌性肺炎の患者の胸部CT所見は、コンソリデーション56.4%、スリガラス陰影71.7%、小葉間網状陰影69.2%、小葉中心性結節影53.8%、小葉間隔壁肥厚46.6%、気管支壁肥厚46.6%、リンパ節腫大10.2%、胸水10.2%であった。区域性分布は非区域性分布よりも多かった(65.7% vs 35.9%)。異常所見は14人で両側性、25人で片側性にみられた。左右ともに有意に下葉病変が多かった。一方、インフルエンザ桿菌性肺炎の8人の患者では、7人が非区域性分布のみであった。
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結論:
 肺炎球菌性肺炎では、区域性の分布を呈する肺実質の異常が主体である。

by otowelt | 2012-12-16 00:43 | 感染症全般

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