クリスマスBMJ:オリンピックのメダリストは一般市民より2.8年長生きする

毎度おなじみクリスマスBMJです。

Christmas  BMJ 2012
Philip M Clarke, et al.
Survival of the fittest: retrospective cohort study of the longevity of Olympic medallists in the modern era
BMJ2012;345doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e8308(Published 13 December 2012)


目的:
 オリンピックのメダリストが一般的市民と比較して長生きなのかどうか検証する。

デザイン:
 レトロスペクティブコホート試験で、The OlyMADMen データベースより抽出した。The OlyMADMenデータベースは118442人のアスリートの情報(27の夏季、21の冬季オリンピック参加者:1896年のアテネから2010年のバンクーバーまで)が有用であった。

セッティングおよび参加者:
 15174人のオリンピックアスリートで1896年から2010年までにメダルを獲得した人が、9グループ(アメリカ、ドイツ、北欧、ロシア、イギリス、フランス、イタリア、カナダ、オーストラリア・ニュージーランド)から集積された。メダリストは国、年齢、性別、出生年度によって調整された一般市民とマッチされた。

主要アウトカム:相対条件つき生存

結果:
 メダリストはメダル獲得後30年の生存が一般市民に比べて有意に長かった(相対条件つき生存1.08, 95%信頼区間1.07 to 1.10)。メダリストはコントロール群と比べて平均2.8年長生きであった。9グループ中8グループにおいてメダリストは生存的利益が有意にみられた。
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 金メダル、銀メダル、銅メダルそれぞれでも同様の生存的利益がみられた。持久系のスポーツや持久系混合スポーツのメダリストは、パワースポーツよりもメダル獲得後30年の生存期間はより長かった(相対条件つき生存 1.13;95%信頼区間1.09-1.17、1.11;1.09-1.13 vs 1.05;1.01-1.08)。
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結論:
 オリンピックのメダリストは、国やメダルの種類、スポーツの種類を問わず一般市民よりも長生きである。このスタディはこの理由について解明するものではないが、遺伝的因子、身体的活動、健康ライフスタイル、経済的に裕福であること、国際的なスポーツの栄光によるステータスといった点が関与している可能性がある。

by otowelt | 2012-12-16 06:41 | その他

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