糖尿病が結核におよぼす影響

María Eugenia Jiménez-Corona, et al.
Association of diabetes and tuberculosis: impact on treatment and post-treatment outcomes
Thorax Online First, published on December 18, 2012 as 10.1136/thoraxjnl-2012-201756


目的:
 糖尿病患者における臨床的な続発性肺結核症例を同定すること。

方法:
 われわれは、プロスペクティブ試験を南メキシコにおける結核患者で施行した。1995年から2010年までの間、患者で喀痰中の抗酸菌あるいは結核菌が陽性になったものについて疫学的、臨床的、微生物学的評価をおこなった。治療アウトカム、再燃、再発、再感染を検証するため、一年ごとのフォローアップをおこなった。

結果:
 肺結核と診断された1262人の患者のうち糖尿病患者は29.63%であった(n=374)。糖尿病と肺結核を合併した患者はより臨床所見が重篤で(胸部レントゲンにおける空洞のサイズ:補正オッズ比1.80, 95% CI 1.35 to 2.41)、喀痰塗抹陰性化の遅延(補正オッズ比1.51, 95% CI 1.09 to 2.10)、治療失敗率の高さ(補正オッズ比2.93, 95% CI 1.18 to 7.23)、再燃(補正ハザード比1.76, 95% CI 1.11 to 2.79)、再発(補正ハザード比1.83, 95% CI 1.04 to 3.23)と関連していた。
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 糖尿病患者における2回目の結核エピソードの多くは同一のジェノタイプであったが、異なる株の再感染の例も19.23%に観察された。

結論:
 糖尿病が世界的に蔓延している中で、糖尿病を予防し結核のコントロールプログラムに対する戦略を考慮する必要がある。その逆もまたしかりである。両疾患の合併は世界的拡散の潜在的なリスクであり、結核コントロールや国連 ミレニアム開発目標に重要な意味を持つ。

by otowelt | 2012-12-21 00:14 | 抗酸菌感染症

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