GOIRC02-2006試験/NVALT7試験:NSCLCの2nd-lineでペメトレキセドに対するカルボプラチン上乗せ効果認めず

実臨床ではセカンドラインでカルボプラチンを加えて投与した方がいいんじゃないかと思うときもあります。

Andrea Ardizzoni, et al.
Pemetrexed Versus Pemetrexed and Carboplatin As Second-Line Chemotherapy in Advanced Non–Small-Cell Lung Cancer: Results of the GOIRC 02-2006 Randomized Phase II Study and Pooled Analysis With the NVALT7 Trial
JCO December 20, 2012 vol. 30 no. 36 4501-4507


目的:
 進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対するペメトレキセドとペメトレキセド+カルボプラチンの効果を比較すること。

患者および方法:
 GOIRC 02-2006試験:進行NSCLC患者でファーストラインの白金製剤による抗癌剤治療中あるいは治療後に増悪がみられたものに対して、ランダムにペメトレキセド(arm A)あるいはペメトレキセド+カルボプラチン(arm B)に割り付けをおこなった。プライマリエンドポイントは無増悪生存期間(PFS)とした。
 NVALT7試験:このスタディの結果のpooled analysisによってペメトレキセドにカルボプラチンの上乗せ効果があるかどうか全生存期間(OS)で検証した。

結果:
 2007年7月から2009年10月までの間、239人の患者(arm A:120人、arm B:119人)が登録された。PFS中央値はarm Aで3.6ヶ月、arm Bで3.5ヶ月であった(ハザード比1.05; 95% CI, 0.81 to 1.36; P = .706)。奏効率、OS、毒性については統計学的に有意な差はみられなかった。
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 479人の患者がpooled analysisに組み込まれた。ペメトレキセドにカルボプラチンの上乗せ効果はOSで確認されなかった(ハザード比HR, 0.90; 95% CI, 0.74 to 1.10; P = .316; P異質性= .495)。サブグループ解析では、扁平上皮癌にペメトレキセドにカルボプラチンを上乗せすることでPSの有意な改善がみられた(5.4ヶ月から9ヶ月へ:補正ハザード比 0.58; 95% CI, 0.37 to 0.91; P相互作用検定= .039)。
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結論:
 進行NSCLCにおけるセカンドライン治療として、ペメトレキセドにカルボプラチンを加えても生存アウトカムは改善しなかった。扁平上皮癌における上乗せ効果を検証するにはさらなる研究を要するであろう。

by otowelt | 2012-12-25 08:42 | 肺癌・その他腫瘍

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