COPD患者における6分間歩行距離30m超の減少は死亡リスクを上昇

Michael I. Polkey, et al.
Six Minute Walk Test in COPD: Minimal Clinically Important Difference for Death or Hospitalization
Am. J. Respir. Crit. Care Med. December 21, 2012 rccm.201209-1596OC


背景および目的:
 COPDに対する非気管支拡張治療を検証するためにスパイロメトリー以外のアウトカムが必要とされている。6分間歩行試験の臨床的に意義のある最小変化量(minimal clinical important difference, MCID) は非盲検下インターベンションを使用した小規模コホートで検証されてきた。

方法:
 ECLIPSEコホートのデータが使用された(N=2112)。死亡あるいは初回入院がインデックスイベントであり、われわれは6分間歩行距離の変化を12ヶ月にわたる期間で調査し、呼吸機能検査やSt Georges Respiratory Questionnaireとの関連性を調べた。

結果:
 6分間歩行距離の変化が得られた患者デ-タのうち、94人が死亡し323人が入院した。6分間歩行距離は生存者に比べて死亡者で29.7m(標準偏差82.9m)以上減少した(P <0.001)。距離変化が-30mを超える場合の死亡に対するハザード比は1.93 (95%信頼区間1.29~2.90; P = 0.001)であった。
 初回入院に対しては有意な差はみられなかった。呼吸機能検査やSGRQの変化に対してはわずかな関連性しか観察されなかった。

結論:
 6分間歩行距離に30mを超える減少がみられる場合、COPD患者の死亡リスクを上昇させた。しかし、急性増悪による入院には関連していなかった。

by otowelt | 2012-12-27 05:08 | 気管支喘息・COPD

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