非小細胞肺癌においてEGFR-TKI開始前のSUVmaxが高いほど予後不良

e0156318_12233215.jpg ベースラインのPET集積と予後の関連を考察した論文です。

Matthias Scheffler, et al.
Prognostic Impact of [18F]Fluorothymidine and [18F]Fluoro-D-Glucose Baseline Uptakes in Patients with Lung Cancer Treated First-Line with Erlotinib
PLoS ONE 8(1): e53081. doi:10.1371/journal.pone.0053081


背景および方法:
 3′-deoxy-3′-[18F]fluoro-L-thymidine (FLT)および2′-deoxy-2′-[18F]fluoro-D-glucose (FDG)は、腫瘍の増殖性・代謝性活性を可視化するために用いられている。このスタディでは、エルロチニブ治療開始前の非小細胞肺癌の患者でのFLTおよびFDGのPET集積がその後の評価にもたらす有効性について検証する。PET集積は、いずれもSUVmaxで評価した。

結果:
 エルロチニブ治療前の非小細胞肺癌stageIVの化学療法が未施行である患者40人で評価をおこなった。
 治療前のSUVmax中央値はFDGで6.6、FLTで3.3だった。単変量解析では、FDGのSUVmaxが6.6未満の場合、有意に全生存期間が長かった(16.3ヶ月[95%信頼区間7.1–25.4ヶ月] vs 3.1ヶ月[95%信頼区間0.6–5.5ヶ月]) (p<0.001, log rank)。同様に、FLTについてもSUVmaxが3.0未満の場合には全生存期間が延長した(10.3ヶ月 [95%信頼区間0–23.3ヶ月] vs 3.4ヶ月[95%信頼区間0–8.1ヶ月]) (p = 0.027)。多変量解析によってベースラインのFDG集積は独立予後予測因子とわかった(p = 0.05, Cox regression)。
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結論:
 非小細胞肺癌に対するEGFR-TKIを使用する前のFDGおよびFLTのPET集積(SUVmax)は、予後予測マーカーとなりうる。

by otowelt | 2013-01-11 00:05 | 肺癌・その他腫瘍

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