気管切開患者のウィーニングでプレッシャーサポートを用いない場合、ウィーニング期間短縮に寄与

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 気管切開の患者さんのウィーニングでプレッシャーサポートを下げるか人工呼吸器を外すかを比較した試験です。早期に呼吸不全をきたすような場合(早期失敗群)では有意差はありません。

Amal Jubran, et al.
Effect of Pressure Support vs Unassisted Breathing Through a Tracheostomy Collar on Weaning Duration in Patients Requiring Prolonged Mechanical Ventilation
A Randomized Trial
JAMA Published online January 22, 2013


概要:
 21日を超えるような長期の人工呼吸管理を要する患者は、イギリスでは通常longterm acute care hospitals(LTACH)に転院してウィーニングがおこなわれる。しかし、最も効果的なウィーニング法については研究がなされていない。

目的:
 LTACHにおいて、長期におよぶ人工呼吸管理患者に対する気管切開部を通したプレッシャーサポートを行うウィーニング法とアシストを行わないウィーニング法を比べること。

方法:
 2000年から2010年までの間、気管切開を受けた患者でLTACH施設にウィーニングのために転院となった患者に対するランダム化比較試験。
 人工呼吸器離脱スクリーニングを受けた500人の患者のうち、120時間で離脱できなかった316人がランダム化フェーズに移行した。プレッシャーサポート群(n = 155)、アシストなしの群(気管切開チューブを介した補助なしの換気)(n = 161)に割り付けられた。
 プライマリアウトカムは、ウィーニング期間とした。セカンダリアウトカムは、登録から6ヶ月ないし12ヶ月の生存率とした。

結果:
 316人の患者のうち、4人がドロップアウトしたため解析対象外となった。プレッシャーサポート群の152人のうち68人(44.7%)がウィーニングされ、22人(14.5%)が死亡した。アシストなしの群の160人のうち、85人(53.1%)がウィーニングされ、16人(10%)が死亡した。
 ウィーニング期間の中央値は、アシストなしの群とプレッシャーサポート群でそれぞれ(15日 [IQR 8-25] vs 19日 [IQR 12-31]、P = .004)だった。ウィーニング成功率に対するハザード比は、プレッシャーサポートを使用しない場合の方が高かった(HR, 1.43; 95% CI, 1.03-1.98; P = .033)。12~120時間のスクリーニングに耐えられなかった患者(後期失敗群)の間では、アシストがないウィーニングの方が迅速なウィーニングが可能だった(HR, 3.33; 95% CI, 1.44-7.70; P = .005)。
 死亡率は両群とも同等だった(6ヶ月:55.92% vs 51.25%; 4.67% difference, 95% CI, −6.4% to 15.7%、12ヶ月:66.45% vs 60.00%; 6.45% difference, 95% CI, −4.2% to 17.1%)。
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結論:
 長期の人工呼吸管理を要する患者に対して、気管切開チューブからプレッシャーサポートを使用しないウィーニング法をおこなうことは、プレッシャーサポートを使用する場合と比較してより短い期間でウィーニング達成が可能であるが、6ヶ月あるいは12ヶ月時の死亡率の改善には寄与しない。

by otowelt | 2013-01-31 12:03 | 集中治療

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