EGFR-TKIによる皮疹は非小細胞肺癌に対する効果と予後に関連

既知の知見ですが、PLoS ONEからメタアナリシスです。

Liu HB, et al.
Skin Rash could Predict the Response to EGFR Tyrosine Kinase Inhibitor and the Prognosis for Patients with Non-Small Cell Lung Cancer: A Systematic Review and Meta-Analysis.
PLoS One. 2013;8(1):e55128. doi: 10.1371/journal.pone.0055128.


背景:
 このスタディの目的は、EGFR-TKIの効果を予測する上での皮疹の役割と非小細胞肺癌(NSCLC)における予後を解析することである。

方法:
 われわれは、皮疹とEGFR-TKIの効果とNSCLC患者の予後の間の関連性を調べるために、システマティックに文献を検索した(PubMed, Embase,Cochrane library, ASCO、ESMO、WCLC)。メタアナリシスをおこない、リスク比、ハザード比が計算された。

結果:
 われわれは33の試験(6798人)を組み込んだ。われわれは2つの異なる標準化グループを設定した。すなわち、スタンダード1:皮疹あり vs 皮疹なし、スタンダード2:stage2以上の皮疹 vs stage0,1の皮疹。
 スタンダード1では、皮疹がある場合、皮疹がない患者よりも奏効率、疾患制御率は有意に高かった (奏効率:リスク比= 3.28; 95% CI: 2.41–4.47(修正リスク比 = 2.225, 95% CI: 1.658–2.986)、疾患制御率 = 1.96, 95% CI: 1.58–2.43)。スタンダード2でも同様の結果が得られた。
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スタンダード1
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スタンダード2

 両スタンダードにおいて、無増悪生存期間(HR = 0.45, 95% CI: 0.37–0.53; HR = 0.57, 95% CI: 0.50–0.65)および全生存期間(HR = 0.40, 95% CI: 0.28–0.52; HR = 0.53, 95% CI: 0.35–0.71)(下図)は、コントロール群に比べて有意に長かった。サブグループ解析でも同様の結果であった。
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結論:
 EGFR-TKI治療後の皮疹は、NSCLCに対するEGFR-TKIの効果を予測する臨床的マーカーになりうるかもしれない。さらに、NSCLC患者の予後予測因子にもなる。また、皮疹の出た患者は長い生存期間を得られる。


by otowelt | 2013-02-12 09:04 | 肺癌・その他腫瘍

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