OLDOSA症候群:閉塞性肺疾患と閉塞性睡眠時無呼吸の合併

 日本アレルギー学会から『喘息予防・管理ガイドライン 2012』が刊行され、GERDやOSAなどの他疾患との合併についても詳しく記述されるようになりました。



Octavian C. Ioachimescu, et al.
Integrating the Overlap of Obstructive Lung Disorders with Obstructive Sleep Apnea: OLDOSA Syndrome
Respirology, Accepted manuscript online: 31 JAN 2013


 COPDと閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の合併を一般的にオーバーラップ症候群と呼びますが、気管支喘息とOSAの合併もそのように呼称されています。三者三様ではありますが、閉塞性肺疾患とOSAの合併をOLDOSA(Obstructive Lung Disorder and Obstructive Sleep Apnea)症候群として疾患概念を確立すべきではないかとの意見もあります。
 ただ、肺線維症とCOPDを合併した疾患概念であるCPFE(Combined pulmonary fibrosis and emphysema)も然りですが、疾患を組み合わせて定義する意義がいささか不透明です。COPDに肺線維症や肥満・OSAを合併すれば重症化するのは明白ですし、相加相乗的に呼吸機能が低下するのも当然のことではないでしょうか。世界的に議論が盛り上がって、公衆衛生上メリットがあるのならば良いと思いますが・・・。
 複数の病態生理がリンク・統合されてしまうと、細かい概念を勉強しなくなってしまう可能性があるので、個人的には一歩離れてこういった動向を見守りたいと思います。
e0156318_10434537.jpg

by otowelt | 2013-02-16 18:03 | びまん性肺疾患

<< ESTABLISH-1試験:皮... 喫煙によって女性の肌は黒ずむ >>