喫煙によって女性の肌は黒ずむ

e0156318_12284311.jpg たばこは眼瞼の皮膚に悪影響があるとされており(Aesthetic Plast Surg. 2012 Aug;36(4):853-6.)、特に女性の場合喫煙はスキンケアによくないことが示唆されています。喫煙とメラニン量・紅斑の関連について岐阜大学から興味深い報告があります。

Yuya Tamai, et al.
Association of cigarette smoking with skin colour in Japanese women
Tob Control , in press, Jan 26, 2013.


背景:
 白い肌を持つことは、多くのアジア人女性にとって価値のあるものだと認識されている。喫煙が皮膚の色に与える影響がわかれば、女性の禁煙に有益になる可能性がある。今回、日本人女性を対象に喫煙状況と皮膚のメラニン量・紅斑量について調査をおこなった。

方法:
 2003年10月から2006年3月に岐阜県の健康診断を受けた20~74歳の女性939人を登録した。喫煙に関するアンケート、メグザメーター(a narrow-band reflective spectrophotometer)による前腕内側、上腕内側、前額の3ポイントにおけるメラニン量・紅斑量の指数を測定した。

結果:
 患者背景は、平均年齢43.8歳、BMI平均値21.3、日光曝露平均累積時間17670時間、喫煙率6.5%(61人)、喫煙経験率3.7%(35人)であった。(※累積20箱未満=全て非喫煙者)
 上記パラメータ等により補正をおこないメラニン量・紅斑量の平均指数を算出した結果、メラニン量指数は、測定した体表面3ポイントの全てのおいて非喫煙者・喫煙経験者と比較して喫煙者で有意に高いことが判明した(前腕内側:P=0.022、上腕内側:P<0.001、前額:P<0.001)。紅斑量指数は、内側前腕・上腕のみ有意差がみられた(それぞれP=0.008、P=0.001)。
 非喫煙者と比較した喫煙者・喫煙経験者のメラニン量の最高五分位オッズ比は、内側前腕1.54(95%信頼区間 1.18-2.03)、内側上腕2.23(95%信頼区間 1.37-3.6)、前額1.65(95%信頼区間 1.26-2.17)であった。

結論:
 日本人女性の喫煙者では、非喫煙者・喫煙経験者と比較して皮膚が黒ずむ(メラニン量・紅斑量指数が高くなる)。この知見によって禁煙対策がすすむかもしれない。


by otowelt | 2013-02-15 00:03 | 呼吸器その他

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