スウェーデン女性の半数が閉塞性睡眠時無呼吸を有する

e0156318_0111588.jpg 予想通りといっては失礼かもしれませんが、登録者の平均BMIが高すぎると思います。少なくとも日本のpopulationと同一とは言いがたいでしょう。ただ、日中の眠気を伴わない閉塞性睡眠時無呼吸のフェノタイプという観点は非常に興味深いものです。

Karl A. Franklin, et al.
Sleep apnoea is a common occurrence in females
Eur Respir J 2013; 41: 610–615


背景:
 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、主に男性によくみられる病態であり、いびきと日中の眠気を伴い、循環器系疾患と関連している。われわれは、一般的な女性におけるOSAの頻度を調べた。

方法:
 われわれはスウェーデンにおける20~70歳の10000人の女性からランダムに抽出した400人の女性を検討した。参加者は、アンケートに答え、オーバーナイトポリソムノグラフィーを受けた。
 アンケートはランダムに送付され、71.6%の回収率であった。アンケートはたとえば「どのくらいの頻度で大きないびきをかき、困っていますか?」という質問に対して「全く困っていない」「めったに困らない」「時に困る」「しばしば困る」「頻繁に困る」といった選択肢を準備するものである。ちなみにこの質問に対して「しばしば」「頻繁」が7.6%を占めた。

結果:
 患者特性は以下の通りであった。
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 OSA(AHIが5以上)は20~70歳の女性の50%に観察された(95% CI 45–55%)。
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 睡眠時無呼吸は年齢、肥満、高血圧と関連していたが、日中の眠気とは関連していなかった。重度の睡眠時無呼吸(AHI30以上)は55~70歳の女性の14%にみられ(95% CI 8.1–21%)、肥満女性(BMI30以上)の31%にみられた(95% CI 12–50%)。日中の眠気を伴う睡眠時無呼吸と高血圧を伴う睡眠時無呼吸は2つの異なるOSAのフェノタイプとして観察された。
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hypertension (HT) 、excessive daytime sleepiness (EDS)

結論:
 OSAは20~70歳女性の50%に起こる。20%が中等度無呼吸、6%が重度無呼吸を呈していた。女性の睡眠時無呼吸は年齢、肥満、高血圧に関連していたが、日中の眠気とは関連していなかった。女性における睡眠時無呼吸を検索する場合、高血圧と肥満は検証されるべき病態であろう。


by otowelt | 2013-03-12 00:02 | 呼吸器その他

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