クオンティフェロン・マイクロチューブは良好な診断能

e0156318_8423228.jpg ERJからクオンティフェロン・マイクロチューブの論文です。

Michala V. Rose, et al.
Evaluation of QuantiFERON microtube, using 0.9 mL blood, for diagnosing tuberculosis infection
Eur Respir J 2013; 41: 909–916


背景:
 0.9mLの血液によるQuantiFERON microtube (QFT-MT)および3mLの血液によるQuantiFERON-TB Gold in-tube test (QFT-IT)の結核診断におけるパフォーマンスを小児と成人のコホートで比較した。
 基本的にQFT-MTの原理はQFT-ITのそれと同じものである。ペプチドは同様にESAT-6, CFP-10、TB7.7を含有している。

方法:
2008年12月から2011年5月までの間、タンザニアにおいておこなわれた。試験がおこなわれた地域は、10万人あたり348人の結核罹患率を有する27万7000人の人口を有する。
 結核を疑われた152人の小児(15歳未満)と、結核と診断された87人の成人(15歳以上)で、QFT-ITがQFT-MT2種類(AおよびB)と比較された。
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 QFT陽性および判定不能の頻度、インターフェロンγ反応性、アッセイ間一致率と感度が解析された。QFT-MTは300μLずつ分注され、QFT-ITは1mlずつ分注された。QFT-MTは濃度を2種類設定し、1 μg/mL、3 μg/mLをぞれぞれ濃度A、濃度Bとした。

結果:
 27人の小児が、強く結核が疑われる・あるいは結核と確定的であると診断された。59人が結核かもしれない(possible tuberculosis)、66人が結核でないと判断された。成人は87人が全て結核確定患者であり、68人は蛍光染色と培養いずれも陽性であった。
 判定不能の頻度は同等であり、インターフェロンγレベルも遜色のない感度であった。アッセイ間の一致は小児では中等度(QFT-IT vs QFT-MT A:85%, k=0.44、QFT-IT vs QFT-MT B: 88%, k=0.50)で、成人も中等度であった(QFT-IT vs QFT-MT A:88%, k=0.50、QFT-IT vs QFT-MT B: 89%,k=0.49)。感度は小児では成人と比較して低かった(QFT-IT 23% vs 83%, QFT-MT:A 18% vs 86% QFT-MT:B 19% vs 88%)。
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結論:
 QFT-MTはQFT-ITの3分の1以下の血液量で信頼性のある結果が得られる。重症の小児患者ではインターフェロンγ遊離アッセイで感度不良と判定保留率の高さが観察された。


by otowelt | 2013-04-04 15:33 | 抗酸菌感染症

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