ペラルゴニウム・シドイデス(EPs 7630)はCOPD急性増悪抑制に有効

e0156318_89554.jpg うーん・・・。個人的に、植物関係のスタディは基本的に懐疑的な立場です。機序が判ってこそサイエンスなので、先に結果が出てしまうとどうしても賛否両論になるからです。
 Abstractしか読めなかったので、この薬草の具体的な薬効成分が何なのかはわかりませんでした。

Heinrich Matthys, et al.
Randomised, double-blind, placebo-controlled trial of EPs 7630 in adults with COPD
Respiratory Medicine, Volume 107, Issue 5 , Pages 691-701, May 2013


背景:
 COPD治療において急性増悪を予防しマネジメントすることは非常に重要なコンポーネントの1つである。われわれは、Pelargonium sidoides(フウロソウ科多年草)の根から抽出されたEPs 7630がCOPDのII~III期患者における急性増悪までの期間を延長させることができるかどうか検証した。

方法:
 このランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験では、患者はランダムに経口で1回30滴1日3回のEPs 7630を追加する群(99人)とプラセボ(101人)を追加する群に割り付けられ24週治療を受けた。
 プライマリエンドポイントは最初のCOPD急性増悪までの期間とした。セカンダリエンドポイントは、急性増悪の回数、抗菌薬の消費、QOL、患者満足度、労務不能、忍容性とした。

結果:
 急性増悪までの中央期間は有意にEPs 7630群で延長した(57日 vs 43日; p = 0.005)。EPs 7630の優越性はセカンダリエンドポイントでも同様の結果であった。すなわち、急性増悪の回数や抗菌薬使用が少なく、QOL、満足度を改善させ、労務不能日数を減らした。軽度の消化器系副作用はEPs 7630群で増加した。

結論:
 EPs 7630を中等度から重度のCOPD患者治療に追加することで、プラセボと比較して統計学的に有意な臨床的優越性をもたらし、長期的忍容性があることが明らかとなった。EPs 7630はCOPD急性増悪までの期間を延長させ、増悪の頻度や抗菌薬使用を減少させた。


by otowelt | 2013-04-23 07:52 | 気管支喘息・COPD

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