平均肺線量15Gy超、下葉の腫瘍は放射線肺炎のリスク因子

放射線肺炎のリスク因子として、高齢、V20高値、カルボプラチン+パクリタキセルで治療した患者などがすでに知られています。

高齢者非小細胞肺癌のカルボプラチン+パクリタキセルへの放射線治療併用は放射線肺炎のリスク

個人的に下葉腫瘍というのはそこまで気にかけていませんでした。

Park YH, et al.
Predictors of radiation pneumonitis and pulmonary function changes after concurrent chemoradiotherapy of non-small cell lung cancer.
Radiat Oncol J. 2013 Mar;31(1):34-40,doi: 10.3857/roj.2013.31.1.34. Epub 2013 Mar 31.


目的:
 非小細胞肺癌(NSCLC)患者において、放射線肺炎(RP)の予測因子を評価し、化学放射線治療(CCRT)後の呼吸機能を解析すること。

方法:
 60人のNSCLC患者でCCRTを受けた患者をレトロスペクティブに登録した。容積線量パラメータ、臨床的特長、呼吸機能検査データが抽出された。RPはCTCAE ver 4.0に準じてグレード分類された。線量閾値(Vdose)を受けた肺容積のパーセンテージと平均肺線量(MLD)が解析された。呼吸機能検査は、放射線治療前、治療後3,6,12ヵ月後に検査された。

結果:
 22人(37%)の患者がグレード2以上のRPを発症した。臨床的因子の間では、腫瘍が下葉にあるものがRP発症と関連していた。MLDが15Gy超の場合、グレード2以上のRPと関連していた。このRP患者集団では呼吸機能検査の有意な減少が確認された。V10は12ヶ月時の努力性肺活量の変化と関連しており、V20およびV30は6ヶ月時点での一秒量の変化と12ヶ月時の努力性肺活量の変化と関連していた。

結論:
 NSCLC患者のCCRTに際して、MLD15Gy超および下葉の腫瘍はグレード2以上のRPの予測因子である。CCRTによって呼吸機能の減少も観察された。


by otowelt | 2013-04-30 00:15 | 肺癌・その他腫瘍

<< 小児におけるClostridi... 中国農村部の土壌伝播蠕虫に関す... >>