胸腔鏡下ブラ切除術後の気胸再発抑制のためポリグリコール酸(PGA)シート(ネオベール)被覆追加は有用

e0156318_17233259.jpg既知の知見ですが、あまり臨床試験は多くありません。PGAのほかにもバイクリルやデキソンなどの吸収性シートも有効と考えられています。

Lee S, et al.
Efficacy of Polyglycolic Acid Sheet After Thoracoscopic Bullectomy for Spontaneous Pneumothorax.
Ann Thorac Surg. 2013 Apr 25. pii: S0003-4975(13)00515-8. doi:10.1016/j.athoracsur.2013.03.011.


背景:
 胸腔鏡下ブラ切除術後の気胸の再発の頻度はさまざまな処置によって改善している。このスタディの目的は、術後の気胸再発を予防するためのポリグリコール酸(PGA)シート(ネオベール)および胸膜アブレーションの有用性を調べることである。

方法:
 2009年1月から2011年8月までの間、原発性自然気胸に対して胸腔鏡下ブラ切除術を受けた257人の患者を本試験に登録した。グループAでは128人の患者が胸膜アブレーションを受けた。これらの患者とグループBの129人の胸膜アブレーション+PGAシート被覆(縫合線を含めた臓側胸膜被覆)の効果を比較した。

結果:
 術前の患者特性に概ね差はみられなかったが、グループAの患者年齢層が高かった(23.67 ± 6.54歳 vs 21.69 ± 5.65歳; p = 0.010)。グループAでは3日以上の術後エアリークがグループBよりも多く観察された(7.8% vs 2.3%; p = 0.045)。Kaplan-Meier曲線では、無再発率はグループBの方が高かった(p = 0.047)。

結論:
 胸腔鏡下ブラ切除術後のPGAシート被覆+胸膜アブレーションは術後のエアリーク遷延や再発を抑制するために有効である。


by otowelt | 2013-05-06 10:11 | 呼吸器その他

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