ATS2013:関節リウマチによる間質性肺疾患の胸部HRCTのdefinite UIPは、特異度は高いが感度は低い

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Assayag, et al.
The Accuracy Of Radiologic Usual Interstitial Pneumonia Pattern In Rheumatoid Arthritis Associated Interstitial Lung Disease
ATS 2013, May 19, 2013, Poster Discussion Session


背景:
 UIPは、特発性肺線維症(IPF)に関連した組織病理学的パターンであるが、他の間質性肺疾患、たとえば関節リウマチに関連した間質性肺疾患(RA-ILD)でもみられる。IPF患者では、胸膜直下の肺底部優位の牽引性気管支拡張や蜂巣肺を伴う網状影が胸部HRCTで観察されるが、病理学的UIPパターンとの一致について特異度は高いものの感度は高くない。
 われわれは、HRCTでdefinite UIPパターンである場合に病理学的なUIPパターンと合致するかRA-ILD患者で検証した。

方法:
 外科的肺生検で診断がついたRA-ILD患者69人が3施設(カリフォルニア大学、メイヨークリニック、アサン医療センター)から登録された。2人の胸部放射線科医が独立してHRCTを読影した。ATS/ERS/JRS/ALAT基準に基づいてHRCT所見でdefinite UIP, possible UIP, inconsistent with UIPを診断した。観察者間一致も解析した。外科的肺生検の病理学的解析は経験のある呼吸器病理医によって判断された。HRCTのUIPパターンが病理学的UIPパターンと一致するかどうか感度と特異度を算出した。

結果:
 病理学的UIPパターンは42人(61%)の患者でみられた。他の病理学的パターンとしては、NSIPパターン13人が最も多かった。男性は女性よりも病理学的UIPパターンが多かった(p =0.02)。HRCTでdefinite UIPパターンが観察されたのは20人だった。2人の放射線科医の観察者間一致率はdefinite UIPパターンと非definite UIPパターンの間で87%だった(κ=0.67、p <0.0001)。HRCTにおけるdefinite UIPパターンの特異度は96%(95% CI 81%-100%)、陽性適中率95%、感度45% (95% CI 30%-61%)、陰性適中率53%だった。
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結論:
 RA-LD患者における胸部HRCTのdefinite UIPパターンは病理学的UIPパターンとの一致において特異度は高いが感度は低い。これはIPFのHRCT所見と同様である。

by otowelt | 2013-05-20 01:45 | びまん性肺疾患

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