ATS2013:ハイフローネーザルカニューラの使用により抜管後呼吸不全の再挿管を予防できる

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W.H. Cho, et al.
Clinical Experience Of High Flow Nasal Cannula Therapy In Acute Respiratory Failure
ATS 2013, May 19, 2013, Thematic Poster Session


背景:
 ハイフローネーザルカニューラ(HFNC)は新しい酸素供給システムである。これまでの試験では、HFNCは急性呼吸不全において酸素化を改善させるために効果的であるという報告があるが、実臨床では限られたデータしか存在しない。われわれは急性呼吸不全患者でのHFNCの臨床的効果を検証した。

方法:
 われわれは韓国の釜山国立大学梁山病院において、レトロスペクティブに急性呼吸不全に対してHFNCで治療された患者を2011年7月から2012年8月まで登録した。治療成功率、死亡率、ICU在室期間、治療成功に関連した因子を調べた。治療成功は挿管回避およびHFNC治療からのウィーニングと定義した。

結果:
 62人の患者のうち、男性は46人(74.2%)、平均年齢は63.74 ± 12.98歳だった。急性呼吸不全の原因は肺炎(56.5%)、心原性肺水腫(24.2%)、ARDS(6.5%)だった。62人の患者のうち、42人は急性低酸素性呼吸不全、20人は抜管後呼吸不全だった。低酸素性呼吸不全をきたした42人では、治療成功率は47.6%であり、残りの52.4%が死亡した。抜管後呼吸不全の20人では治療成功率は50%で死亡率は30%だった。

結論:
 このスタディではHFNC治療は様々な原因による呼吸不全に適応可能であると結論づけられた。HFNC治療は再挿管を予防する目的に抜管後呼吸不全に有用かもしれない。


by otowelt | 2013-05-19 23:28 | 集中治療

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