ATS2013:インターロイキン6と肺癌の関連

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インターロイキン6と肺癌の関係について口演で2つ発表されていました。肺癌の患者さんの腫瘍組織や血清中で、有意にインターロイキンの過剰発現がみられ、進行期であるほどに発現が増えるとされています。

M. Caetano, et al.
Pharmacologic Targeting Of Interleukin 6 As A Therapeutic Strategy For Lung Cancer
ATS 2013, May 19,Mini Symposium


 このグループは過去に、COPD様の病態を作り出したK-ras遺伝子変異マウスモデルにおいて、インターロイキン6とその下流にあるSTAT3の過剰発現を報告しています。K-ras遺伝子変異のあるCOPD患者において、肺癌の予防的戦略としてインターロイキン6が標的となるのではないかと述べられました。

B.J. Jenkins, et al.
Deregulated Interleukin-6 Signaling Suppresses Lung Tumourigenesis In Mice Induced By Nicotine-derived Nitrosamine Ketone
ATS 2013, May 19,Mini Symposium


 Nicotine-derived Nitrosamine Ketone(NNK)誘発性肺癌においては、上記で述べたSTAT3ではなく、IL-6/gp130を介したPI3K/AktやMapk経路の活性化が発癌に関与しているのではないかと報告されました。



by otowelt | 2013-05-21 21:47 | 肺癌・その他腫瘍

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