ATS2013:ウィーニング時に音楽をかけることで不安を軽減できる

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Z. Liang, et al.
Using Music To Promote Weaning From Prolonged Mechanical Ventilation
ATS 2013, May 21,Mini Symposium


背景および目的:
 人工呼吸器装着の長期化:Prolonged mechanical ventilation (PMV)は患者や医療従事者にとっても関心のあるところであり、ストレスや不安の原因ともなりうる。われわれは、PMVからのウィーニグにおいて音楽を用いた介入をおこなった。また生理学的パラメータ(平均血圧、心拍数、呼吸数、SpO2)や不安、呼吸困難の評価、ウィーニング時間を測定した。

方法:
 上記を評価するべくプロスペクティブクロスオーバー試験をおこなった。患者は6日間のウィーニング期間において2つの音楽介入プロトコルにランダムに割り付けられた。すなわち、オーダー1・・・1日目:音楽あり、2日目:音楽なし、3日目:音楽あり・・・、オーダー2・・・1日目:音楽なし、2日目:音楽あり、3日目:音楽なし・・・といったプロトコルである。適格基準は、4日を超える人工呼吸器装着患者で、ウィーングトライをおこなっており、聴覚に異常がなく、少なくとも21歳以上のせん妄のない者とした。

結果:
 10人の患者(7人が男性、年齢59±9歳、APACHE III 46±18.6歳)が登録された。音楽の介入の前後で統計学的に有意な呼吸回数の減少(p=0.005)、不安(p=0.028)および呼吸困難感の軽減(p=0.05)が観察された。またクロスオーバーごとの音楽のある日とない日の比較でも呼吸回数は有意に減少(23.3 ± 3.9 vs 20.6 ± 4.8; p=0.012)。

結論:
 ウィーニングにおける音楽の介入はストレスや不安の軽減のために有効であろう。


by otowelt | 2013-05-22 17:18 | 集中治療

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