額のパルスオキシメーターは動脈血酸素飽和度をより反映している

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 毛細血管血単独の酸素飽和度は日本ではあまり頻繁に測定されていないと思います。SaO2よりもやや低めに検出されます。

Stephanie Wilson, et al.
Comparing finger and forehead sensors to measure oxygen saturation in people with CHRONIC OBSTRUCTIVE PULMONARY DISEASE
Respirology, in press, DOI: 10.1111/resp.12129


背景:
 動脈血酸素飽和度はパルスオキシメーターを用いて指のセンサーで測定される(SpO2)。われわれは、SpO2を指で測定する場合と額で測定する場合を労作中のCOPD患者において比較した。

方法:
 有酸素運動を課した状態で、2つのパルスオキシメーターを指および額に装着しSpO2を測定した。運動前後において動脈化毛細血管血酸素飽和度が血液ガス分析によって測定された。登録されたCOPD患者の適格基準は、安静時から歩行時へのSpO2低下4%超で90%未満であることとした。喫煙者と酸素吸入をおこなっている患者は除外された。

結果:
 14人の患者がこの試験を完遂した(一秒量=35±10%[予測値])。動脈化毛細血管血酸素飽和度と比較して、指で測定したSpO2は2%低く(誤差の許容範囲[LOA]3%)、額で測定した場合2%高かった(LOA 4%)。
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 労作時の酸素飽和度の変化は指で測定した場合(-7; 95%信頼区間-4 to -10%)、額で測定した場合(-7; 95%信頼区間 -3 to -10%)および動脈血酸素飽和度の場合(-6; 95%信頼区間 -3 to -9%)では同等の変化であった。

結論:
 額でSpO2を測定すると、動脈化毛細血管血酸素飽和度よりも高めに数値が検出される。動脈化毛細血管血酸素飽和度が動脈血よりもやや低い値をとることを想定すると、額でのSpO2の測定は動脈血との相関がより高いのではないかと考えられる。いずれの測定法も労作による酸素飽和度の低下を同定できた。


by otowelt | 2013-05-31 00:31 | 呼吸器その他

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