身体的合併症を有するCOPD患者における水中運動療法は地上運動療法よりも有効

e0156318_104013.jpg リハビリテーションが難しいCOPD患者さんに対する水中運動療法の報告です。

Renae J. McNamara, et al.
Water-based exercise in COPD with physical comorbidities: a randomised controlled trial
ERJ June 1, 2013 vol. 41 no. 6 1284-1291


背景:
 肥満、筋骨格系の問題、神経学的問題がある慢性閉塞性肺疾患(CDOP)患者における地上で行う運動療法はしばしば困難をきわめる。このランダム化比較試験では、身体的合併症を伴うCOPD患者において、地上運動療法や非運動療法と比較して水中運動療法が運動耐容能やQOLを改善させるかどうか検証した。

方法:
 身体的合併症のある患者は以下の通りとした:腰椎や下肢に問題を及ぼす筋骨格系の異常、1つ以上の四肢の関節置換術があり可動域制限があるもの、末梢血管障害、脳卒中などの神経学的異常、BMI32以上の肥満。
 呼吸器リハビリテーション目的で紹介された参加者を、ランダムに水中運動療法群、地上運動療法群、非運動療法群(通常の薬物療法はおこなう)に割り付けた。2つの運動療法群は8週間にわたっておこない、1週間に3セッションを完遂した。

結果:
 53人の参加者のうち45人(平均年齢72±9歳、平均一秒量[予測値]59±15%)が試験を終えた。非運動療法群と比較して、水中運動療法群は有意に6分間歩行距離、漸増・耐久性シャトルウォーキング距離、慢性呼吸器疾患質問票(CRDQ)の呼吸困難感と疲労感を改善させた。地上運動療法群と比較して、水中運動療法群は有意に漸増シャトルウォーキング距離(平均差39 m, 95%信頼区間5–72 m)、耐久性シャトルウォーキング距離(平均差228 m, 95%信頼区間 19–438 m)、CRDQの疲労感を改善させた。
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結論:
 身体的合併症のあるCOPD患者において、水中運動療法は、地上運動療法や非運動療法と比較して有意に運動耐容能やQOLを改善させた。


by otowelt | 2013-06-11 00:43 | 気管支喘息・COPD

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