スマホは病原微生物のコンタミネーションのリスク

e0156318_1854164.jpg スマホが登場してから、スマホ関連の臨床試験が増えています。
 病棟でスマホをいじっていても、「なんか医学的な調べ物をしているのかな」程度にしか思われませんが、ガラケーをいじっていると、「仕事中にケータイをいじっている」とあまりいい印象を与えません。これって、なぜでしょう?
 ちなみに私は、スマホを持ってません・・・。

Lee YJ, et al.
Contamination rates between smart cell phones and non-smart cell phones of healthcare workers.
J Hosp Med. 2013 Mar;8(3):144-7.


背景:
 医療従事者の携帯電話は容易に病原性微生物の定着が起こり、伝播しうる。スマートホン(スマホ)は病院内で使用されることが増えている。このスタディの目的は、スマホと非スマホにおける病原性微生物の定着率を比較することである。

方法:
 われわれは医療従事者における携帯電話を南韓国の3つの教育病院でスクリーニングした。この携帯電話の微生物の同定と抗菌薬感受性を調べた。

結果:
 115人(56.7%)の参加者がスマホを利用しており、88人(43.3%)が非スマホであった。病原性微生物は58人(28.6%)の携帯電話使用者で同定され、スマホのほうが非スマホよりも多かった(34.8% vs 20.5%, P=0.03)。
 病原微生物の定着のリスク因子を調べた多変量解析では、スマホは携帯電話の微生物定着の独立リスク因子であった(補正オッズ比4.02; 95%信頼区間1.43-11.31)。また、この解析に電話の大きさを含めて解析をおこなったところ、やはりスマホは独立リスク因子だった(オッズ比 4.17; 95%信頼区間1.07-16.33; P=0.04)。

結論:
 医療従事者におけるスマホの利用は、非スマホユーザーと比較して有意に病原微生物の定着を助長する。


by otowelt | 2013-06-23 00:32 | 感染症全般

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