COPD急性増悪の患者では平均血小板容積が低い

e0156318_2033364.jpg 平均血小板容積が大きければ幼弱血小板が主体になっていることを表しています。すなわち、血小板消費が亢進しているということと、血小板の産生能力は保持されていることを意味します。

Rui-tao Wang, et al.
The Mean Platelet volume is decreased during an acute exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease
Respirology, in press, DOI: 10.1111/resp.12143


背景および目的:
 平均血小板容積(MPV)の増加は、血小板活性化の早期マーカーである。活性化血小板はアテローム形成、炎症、アテローム血栓症に重要な役割を果たす。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は心血管系疾患の死亡と関連がある。この試験の目的は、安定期COPDおよびCOPD急性増悪の患者においてMPVを測定することである。

方法:
 われわれは末梢血の血算、CRP、フィブリノゲン、呼吸機能検査、血液ガス分析をCOPDおよびコントロール患者において測定した。COPD急性増悪の70人の参加者が入院時に検査され、安定時に再度検査された。年齢、性別、BMI、使用薬剤、喫煙歴でマッチされた70人のコントロール患者を対照とした。
 市中肺炎症例や急性呼吸不全症例、在宅酸素療法症例などは除外された。

結果:
 COPD急性増悪の患者は、安定期COPDおよびコントロール患者と比較して、MPVは低値であり、CRPは高値、白血球は上昇、フィブリノゲンは上昇していた。MPVは安定期COPD患者においてコントロールと比較するとやはり低かった。
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 安定期COPDおよびCOPD急性増悪の患者において、MPVとCRP、およびMPVと血小板数の間には逆相関がみられた。
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結論:
 急性増悪および安定期にあるCOPD患者では、MPVはコントロール患者より低かった。COPD急性増悪から回復した患者はMPVは上昇する。


by otowelt | 2013-06-29 00:42 | 気管支喘息・COPD

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