GRANULOMA試験:サルコイドーシスの診断において超音波ガイド下リンパ節生検は経気管支鏡的肺生検より有効

e0156318_20235424.jpg 「サルコイドーシスを疑うときは、肺野に病変がなくともTBLBをおこなうべきだ」という呼吸器科的な考え方を覆す報告です。

von Bartheld MB, et al.
Endosonography vs conventional bronchoscopy for the diagnosis of sarcoidosis: the GRANULOMA randomized clinical trial.
JAMA. 2013 Jun 19;309(23):2457-64.


背景:
 非乾酪性肉芽腫を組織で同定することがサルコイドーシスの診断において推奨されている。気管支鏡による肺生検をおこなうことが現在の標準的検査法であるが、肉芽腫の検出には中等度の感度しか有さない。一方で超音波を使用したリンパ節生検は近年有用であるという報告が多い。

目的:
 病期I/IIのサルコイドーシスを診断するための経気管支鏡的肺生検と超音波ガイド下肺あるいはリンパ節生検の診断能を比較する。

方法:
 6ヶ国14施設におけるランダム化比較試験が2009年3月から2011年11月までの間おこなわれ、病期I/IIのサルコイドーシスを疑われた304人の連続患者が登録された。

介入:
 経気管支鏡的肺生検および超音波ガイド下肺あるいはリンパ節生検にランダムに割り付けられた。患者は気管支肺胞洗浄(BAL)も施行された。

アウトカム:
 プライマリアウトカムは最終的にサルコイドーシスと診断された患者における非乾酪性肉芽腫を同定する診断能とした。診断は主治医によって臨床的に最終診断がおこなわれた。セカンダリアウトカムは合併症の頻度、サルコイドーシス診断におけるBALの感度と特異度とした。

結果:
 合計149人の患者がランダムに経気管支鏡的肺生検に割り付けられ、155人が超音波ガイド下肺あるいはリンパ節生検に割り付けられた。肉芽腫は、超音波ガイド下肺あるいはリンパ節生検の方が有意に検出率が高かった(114人 vs 72人; 74% vs 48%; P < .001)。超音波ガイドによる肉芽腫の診断率は80% (95% CI, 73%-86%)で、経気管支鏡的肺生検では53% (95% CI, 45%-61%)だった(P < .001)。
 重篤な合併症は通常の気管支鏡群で2人、超音波ガイド群で1人に確認されたが、全員回復した。
 BALのCD4/CD8比の感度は、フローサイトメトリーで54% (95% CI, 46%-62%)、サイトスピン解析で24% (95% CI, 16%-34%)だった。

結論:
 病期I/IIの肺サルコイドーシスを疑われた患者において、超音波ガイド下リンパ節生検は通常の経気管支鏡的肺生検と比較すると診断能が優れている。


by otowelt | 2013-06-27 00:02 | サルコイドーシス

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