好酸球増加を伴う中等症から重症の持続性気管支喘息に対してデュピルマブは有効

e0156318_1342896.jpgSally Wenzel, et al.
Dupilumab in Persistent Asthma with Elevated Eosinophil Levels.
N Engl J Med 2013; 368:2455-2466


背景:
 中等症から重症の気管支喘息は、治療が困難である。われわれは、好酸球増加を伴う中等症から重症の持続性気管支喘息患者において、インターロイキン-4受容体αサブユニットに対する完全ヒトモノクローナル抗体であるデュピルマブの有効性と安全性を検討した。

方法:
 中等症から重症の持続性気管支喘息があり、血中好酸球数300/μL以上または喀痰中好酸球が3%以上で、中用量から高用量の吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬(LABA)を併用している患者を登録した。
 デュピルマブ300mgあるいはプラセボを週に1回皮下注射した。患者は、4週目にLABAを中止し6週目~9週目にかけて吸入ステロイドを漸減中止させた。試験薬剤は12週間あるいはプロトコールで規定した気管支喘息の増悪があるまで投与した。
 プライマリエンドポイントは気管支喘息の増悪とし、セカンダリエンドポイントは一連の気管支喘息管理指標とした。2型ヘルパーT細胞(Th2)に関連するバイオマーカーへの反応や安全性についても調査した。

結果:
 登録患者のうち52人がデュピルマブ群、52人がプラセボ群に割り付けられた。患者背景に差はみられなかった。気管支喘息の増悪は、デュピルマブ群3人(6%)、プラセボ群23人(44%)にみられ、デュピルマブにより気管支喘息の増悪が87%減少した(オッズ比 0.08、95%信頼区間 0.02~0.28、P<0.001)。
 呼吸機能検査、気管支喘息管理指標のほとんどに有意な改善がみられた。Th2に関連するバイオマーカーもデュピルマブによって低下した。

結論:
 好酸球増加を伴う中等症から重症の持続性気管支喘息で、吸入ステロイド薬とLABAを使用中の患者において、デュピルマブはプラセボと比較して、コントローラーを中止した場合に気管支喘息の増悪頻度がより低くなった。



by otowelt | 2013-07-03 00:24 | 気管支喘息・COPD

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