システマティックレビュー:MDRTBおよびXDRTBに対してクロファジミンは有効

e0156318_1345860.jpg先日のATSでも多剤耐性結核に対するクロファジミンの演題がありました。クロファジミンはHansen病の治療薬として有名ですね。

・ATS2013:クロファジミン含有レジメンは多剤耐性結核に有効

M. Gopal, et al.
Systematic review of clofazimine for the treatment of drug-resistant tuberculosis
INT J TUBERC LUNG DIS 17(8):1001–1007, 2013.


背景および方法:
 薬剤耐性結核は増え続けており、新規および効果的な抗結核薬が早急に望まれている。クロファジミンはHansen病に対して用いられてきたイミノフェナジン系の薬剤であり、グループ5の抗結核薬に位置付けられる。多剤耐性結核(MDRTB)に対するバングラディシュの大規模コホート試験が2010年に発表され、クロファミジンは効果的な治療薬であることが報告されている。われわれは、複数のデータベースにおいてクロファジミンがMDRTBおよび超多剤耐性結核(XDRTB)に使用された臨床試験を検索した。

結果:
 6つのMDRTB、3つのXDRTBのクロファジミンの臨床試験が同定された。
 全患者の40–50%が消化器症状を訴え、75~100%の患者が皮膚のオレンジ色の色素沈着や体液変色を経験している。
 これらの試験のうち65%(95%信頼区間54~76%)が良好な治療アウトカム(治癒あるいは治療完遂)を達成した。良好なアウトカムの定義はWHOの定義に基づいた(World Health Organization. Guidelines for the programmatic management of drug-resistant tuberculosis. Emergency update 2008. WHO/HTM/TB/2008.402. Geneva, Switzerland: WHO, 2008.)。ランダム効果メタアナリシスによると、MDRTBの65%(95%信頼区間52–79%)、XDRTBの66%(95%信頼区間42–89%)が良好な治療アウトカムであった。
e0156318_8493945.jpg
良好なアウトカムであった患者比率(文献より引用)

結論:
 クロファジミンの耐性結核に対する効果を検証するには、さらに高い質のプロスペクティブコホート試験および臨床試験が必要である。


by otowelt | 2013-07-13 00:21 | 抗酸菌感染症

<< AVAPERL試験:ベバシズマ... 肺高血圧症を有するARDSに対... >>