メタアナリシス:EGFR-TKIによる致死的有害事象は1.9%で安全かつ忍容性が高い

 アブストラクトしか読めないのでよくわからなかったのですが、通常の化学療法と比較して致死的有害事象が有意に多いというわけではないという結論のようです。

Qi WX, et al.
Incidence and risk of treatment-related mortality in cancer patients treated with EGFR-TKIs: A meta-analysis of 22 phase III randomized controlled trials.
Respir Med. 2013 Jun 27. pii: S0954-6111(13)00217-5.


背景:
 EGFR-TKIはEGFR遺伝子変異陽性の肺癌の治療の根幹になったが、それだけでなく他の肺癌においても重要な役割を持っており、他の固形癌でも研究が進んでいる。しかしながら、これらの薬剤は動脈・静脈血栓イベントなどの潜在的に致命的な副作用リスクを孕んでいる。

方法:
 われわれは、EGFR-TKI治療を受けた癌患者における致死的有害事象の頻度とリスクをメタアナリシスによって検証した。発症率、相対リスク、95%信頼区間がランダム効果モデルを用いて算出された。

結果:
 合計22試験、13825人の患者が登録された。EGFR-TKIの治療を受けた患者のうち、致死的有害事象は1.9%(95%信頼区間1.2~2.9%)にみられた。コントロールと比較した致死的有害事象の相対リスクは0.99であった(95%信頼区間0.70-1.41, p = 0.97)。事前に規定されたサブグループでも致死的有害事象のリスク増加はみられなかった。加えて、サルベージ療法としてのEGFR-TKIの使用はコントロールと比較して致死的有害事象のリスクを減少させた(相対リスク0.51, 95%信頼区間0.29-0.87, p = 0.013)。

結論:
 進行固形癌におけるEGFR-TKIの使用は、致死的有害事象を増加させず、安全かつ忍容性がある。


by otowelt | 2013-07-21 00:22 | 肺癌・その他腫瘍

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