メタアナリシス:喫煙と術後合併症の関連

e0156318_23262232.jpg 喫煙と術後合併症に関するメタアナリシスです。術前に禁煙することは当然ですが、できれば長期の禁煙を達成してから手術に臨んで欲しいと思うのは外科医の総意だろうと思います。

Grønkjær M, et al.
Preoperative Smoking Status and Postoperative Complications: A Systematic Review and Meta-analysis.
Ann Surg. 2013 Jun 24, in press


目的:
 術前の喫煙ステータスおよび術後の合併症の関連についてのシステマティックレビューをおこなう。

背景:
 術前喫煙歴と術後合併症の関連について調べた論文の結論は個々で異なるため、システマティックレビューおよびメタアナリシスが求められている。

方法:
 MEDLINE、EMBASE、CINAHL、PsycINFOを用いてデータを収集し、システマティックレビューおよびメタアナリシスをおこなった。登録された試験は、喫煙歴と術後合併症(術後30日以内)について関連性を報告した原著論文とした。合計9354の試験が同定され、データが抽出された。さまざまな合併症タイプごとにforest plotおよび95%信頼区間を含む相対リスクを算出した。

結果:
 9454の試験のうち、107の試験がメタアナリシスに組み込まれた。157のデータセットが抽出された。
 術前喫煙歴は、さまざまな術後合併症を増加させた。すなわち、一般的合併症発生(相対リスク1.52, 95%信頼区間1.33-1.74)、創部合併症(相対リスク2.15, 95%信頼区間1.87-2.49)、一般的感染症(相対リスク1.54, 95%信頼区間1.32-1.79)、呼吸器系合併症(相対リスク1.73, 95%信頼区間1.35-2.23)、神経学的合併症(相対リスク1.38, 95%信頼区間1.01-1.88)、ICU入室(相対リスク1.60, 95% 信頼区間1.14-2.25)。
 術前喫煙歴は、術後の死亡率、心血管合併症、出血、縫合不全、移植片拒絶反応を増加させなかった。

結論:
 術前の喫煙歴は、一般的な合併症発生、創部合併症、一般的感染症、呼吸器系合併症、神経学的合併症、ICU入室のリスクを増加させた。


by otowelt | 2013-07-22 00:12 | 呼吸器その他

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